半田市を観光するなら?
知多半島の醸造文化については、主に半田市観光協会が地域の観光資源として積極的に発信している。半田運河の畔にある「_unga(スペース運河)」を訪ねると、ミツカンミュージアムや「國盛 酒の文化館」、「半田赤レンガ建物」など、運河周辺の観光スポットを紹介している。
「國盛 酒の文化館」は江戸時代から続く地元の蔵元、中埜酒造が約200年使っていた酒蔵を改装した博物館。巨大な仕込み桶など実際に使われていた道具や職人の技を紹介した展示、さらに試飲を楽しむこともできる。車の場合は要注意ではあるが、ミツカンミュージアムとセットで行くのが定番だ。
一方の半田赤レンガ建物は、1898(明治31)年に「カブトビール」の醸造工場として建てられた施設。日本で現存する煉瓦造りの建築物として、国の登録有形文化財になっており、近代化産業遺産に認定されている。
「カブトビール」は、地方都市・半田で生まれたローカルビールだが、戦前はサッポロ、アサヒ、キリン、エビスと並び「5大ビール」に数えられた。ミツカンの4代目当主、中埜又左衛門と、その甥で後に敷島製パンを創業した盛田善平らが設立した丸三麦酒醸造所のブランドである。
ちなみにソニーを創業した盛田昭夫は清酒「ねのひ」で知られる盛田家の15代目。敷島製パンの盛田善平はこの盛田家の分家である。こうした歴史に触れると、「ものづくり県」と言われる愛知県の奥深さを感じざるを得ない。

