実家がマンションの場合、戸建てよりも“実家じまい”はスムーズにいきそうと思っていないだろうか。
立地のよいマンションは買い手や借り手が見つかりやすいが、築年数が古いマンションは話が別だ。売却や賃貸に苦労するだけでなく、将来的に立て替え費用や修繕費の負担が大きな問題になることも。
実家じまいを経験したファイナンシャルプランナー・坂本綾子さんの著書『お金のプロが実体験をもとに導く 実家じまいの最適解』(幻冬舎)から、実家がマンションの人が後悔しないために知っておきたいポイントを一部抜粋・再編集して紹介する。
賃貸や売却に支障をきたす可能性も
実家がマンションの場合、戸建てよりも賃貸や売却がスムーズにいきそうなイメージがあるかもしれません。
実際に、都心や駅近の物件なら、買い手や借り手が見つかる可能性は高いでしょう。買い替えにより実家マンションが新しいなら高値で賃貸や売却ができそうです。
一方で、立地がよいとは言えず、築年数も古くて管理が行き届いていないマンションについては楽観しない方がいいです。
特に旧耐震基準(1981年5月以前の建築確認)の物件で、マンション内に複数の空き家があったり、管理が行き届いていなかったりする場合などは資産価値が下がり、買い手や借り手がなかなか見つからないことがあるからです。
また、築古マンションは、耐震補強や必要な修繕を行うことで建物を維持・延命することになり、将来は建て替えなども発生するでしょう。その費用は修繕積立金から出したり、マンションの区分所有者が負担したりすることになります。
建て替えが実行されにくい実情
建て替えには5分の4以上(耐震性不足など危険性があるなら4分の3以上)の賛成が必要です。この決議が難航することも多く、建て替えが実行されたマンションは、まだ多くはありません。

