富山市と砺波市に、それぞれ個性際立つイタリアンの店がある。パンとの相性抜群で、ニンニクの効いたトマトベースのスープが絶品のパスタ、そしてイワシをマリネしてレモンで爽やかに仕上げた地中海仕込みのパスタ—「富山でこれが食べられるとは」と思わせる、おすすめの一皿を紹介する。

浸してほしい「パンが恋するスープパスタ」


富山市西田地方にある「まちのイタリアン ハレルーヤ」は、長く「まちの電気屋さん」として地域に親しまれてきた「K-DIC(ケィ・ディック)」が地域の人たちが集い、会話と食を楽しめる場所をつくりたいという思いから、1年前にオープンした。

このお店で特に注目したいメニューが、「パンが恋するスープパスタ」。お客さんの約半分が注文するという人気メニューで、ネーミングは店スタッフの村田優芽さんが考案した。「パンと一緒に食べてほしいなって思いを込めて名付けました」と村田さんは言う。


スープはトマトベース。一口食べると、まずニンニクの味がガツンと来て、元気が出るような力強い味わいだ。セットにはサラダとドリンクが付き、パンとスープは食べ放題。パンは隣にある系列店「にじパン」のものをビュッフェ方式で楽しめる。


「スープが美味しくて、お食事パンに浸して召し上がってほしいです。皆さん最後まで食べられる方も多いんですよね」と村田さん。量が多く、ニンニクでスタミナも補えるため、食べ盛りの学生や運動をする人にも喜ばれているという。ゆっくり会話を楽しみたい人から、がっつり食べたい人まで、幅広い客層が訪れる理由がよくわかる一皿だ。

オリーブオイルと魚介の味がしっかりと 「イワシのパスタ」


砺波市の国道156号沿い、道の駅砺波にある「シチリア パスタの森」は、オープンから1年半が経つ。店名の「シチリア」は地中海に浮かぶイタリアの島。シーフードを使った地中海料理を特徴とし、富山県産の新鮮な魚介や野菜をふんだんに使ったメニューを提供している。


スタッフの岩口千穂さんがすすめるのは、「イワシのパスタ」だ。「なかなか富山県ではないんじゃないかなと思います」と岩口さんが言うとおり、県内では珍しい一品だ。日本人でも食べやすいよう、イワシを一度マリネして臭みを消し、レモンで爽やかに仕上げている。さらにクルミを加えることで、コリコリとした食感のアクセントも生まれている。

オリーブオイルと魚介の味がしっかりと麺に絡み、噛むほどに旨みが口の中に広がる奥行きのある味わいだ。「地中海の方ではイワシって結構主流な材料で、富山県も新鮮な魚介がたくさん獲れるので」と岩口さんは話す。


ピザも見逃せない。イタリア人シェフのアントニオさんが生地から手作りするマルゲリータは、国産小麦の生地がモッチモチで、自家製トマトソースの酸味とチーズのコクが絶妙に重なる。トマトソースは野菜を炒めて1時間ほど煮込んで作るというから、手間を惜しまない姿勢が味に表れている。
岩口さんは今後についてこう語る。「これからももっと砺波の野菜とか、富山県産の魚介類を使って、たくさんのお客様にご提供できればなと思っています」。

今回紹介した2店は、現在発売中の「Takt9月号」でも取り上げられている。県内のピザ・パスタの店をさらに探したい人はそちらも参考にしてみてほしい。
(富山テレビ放送)

