AIが生活に浸透していく中で、自分の仕事がAIに置き換わってしまうことに脅威を感じている人は多いだろう。そこで、仕事が出来る人は「AIを使いこなせるようにならなければ」と努力しているかもしれない。ところが、人工生命やAIに詳しい千葉工業大学大教授の岡瑞起さんは、AIと人間が協働する期間は案外短い、と指摘する。

AI時代の仕事はどうなっていくのか?最新の知見を岡さんの著書『AIの時代に頭がよくなる人悪くなる人』(日経BP)から抜粋して紹介する。

確実に消えていく仕事

まず、確実に消えていく仕事です。

データ入力、型にはまった翻訳、税務申告書の作成など「正解が決まっている」作業は、いち早く、AIに置き換わる可能性が高いでしょう。すでにマネーフォワードのようなサービスでは、レシートを撮影するだけで自動的に仕訳してくれます。確定申告まで、ほぼ自動化できる時代が来ています。

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エンジニアの仕事も、大きく変わりつつあります。

特にテストやデバッグ、保守といった領域では、すでに自動化が進んでいます。業務委託や経験の浅いエンジニアの仕事は急速にAIに置き換わっています。

意外かもしれませんが、「残る仕事」の中には、従来給料が低い仕事が含まれています。ベビーシッター、ハウスキーピング、看護師、介護士などです。

ベビーシッターの時給が倍に?

こうした「身体性」を伴う仕事は、AIには置き換えられません。そして、これらの仕事の単価は、今後上がっていくと私は考えています。他の多くの仕事がAIで効率化される中で、「人間にしかできない仕事」の希少価値が高まるからです。