名古屋市で制定された、アルミ缶などの持ち去りを禁止する条例。10月から罰金の適用が始まり、違反者を追う名古屋市の職員に密着しました。
■条例施行後も“常習者”が…アルミ缶持ち去りの現場
名古屋市で今年4月に施行された、アルミ缶などの持ち去りを禁止する条例。10月1日からは…。
名古屋市環境局の富樫穣課長補佐:
「繰り返し違反する方については、場合によっては50万円以下の罰則が科される場合があるということで、今回は実際の勧告書を現任した場合は渡しながら、注意・指導を行っていきたい」

この日、職員が狙いを定めたのは、市が把握している缶持ち去りの“常習者”たちです。
やってきたのは南区。毎週のようにアルミ缶を持ち去っていくという、中国人とみられる女性がいる集積場です。
すると30分後、手袋をした女性が現れ、缶を持ち去ろうしています。職員は、翻訳機を使って指導します。

富樫課長補佐:
「資源やごみを持ち去る行為は、条例に違反しています。あなたは条例に違反したため、勧告書を交付します」
女性はすぐさま、持ち去ろうとしたアルミ缶を元の場所に戻します。深々と何度も頭を下げ、反省した様子を見せますが、これまで何度指導をしても懲りずに繰り返しているそうです。

富樫課長補佐:
「今日から、繰り返すと罰金」
女性:
「やらないわ。私、お金ないから」
富樫課長補佐:
「袋を持った状態で、写真だけいいですか?」
必要な聞き取りなどを済ませ、「勧告書」を手渡し指導しました。最後まで頭を下げる女性ですが、乗ってきた自転車にはまだ缶が残っています。

富樫課長補佐:
「自転車にまだあるんですけど、ここでとったものしか降ろさせられない。多分とっているんでしょうけど、証拠がないので」
■“持ち去り行為”確認も…指導は難しく
次に狙うのは、熱田区などに出没する“車の常習者”です。
富樫課長補佐:
「声かけすると車で逃げてしまったりとか、持ち去りをやめてもらうにあたっては、なかなか難しい方ですね」
男性の自宅前を通ると、大量のアルミ缶が。この日も持ち去りをしているようです。
男性の行方を追っていた市の職員に連絡があり、別の班が車で持ち去りをする現場を確認し、追跡を始めていました。

市の職員が条例違反の男性が乗る車を追いかけますが、声をかける前に振り切られてしまいました。
富樫課長補佐:
「指導・注意まで至るのは、なかなか難しい事情がございます」
もし勧告や命令に従わない場合は、違反者の名前が公開され、警察に告発されます。名古屋市は今後も、悪質な常習者がいるエリアなどで取り締まりを強化していくとしています。
富樫課長補佐:
「時間帯や場所などがある程度絞られていれば、そこを重点的にパトロールとか、そういったことで持ち去り行為の防止に努めていきたいと考えています」

