マイページ
2年ぶり復活「懐かしのナポリタン」 半世紀の歴史に幕“昭和の喫茶店”の看板メニュー 常連客の女性が直談判 当時と同じ「極太麺」と「味」を求めて試行錯誤 迎えた開店の日…「間違いない味」元店主も太鼓判|FNNプライムオンライン

2年ぶり復活「懐かしのナポリタン」 半世紀の歴史に幕“昭和の喫茶店”の看板メニュー 常連客の女性が直談判 当時と同じ「極太麺」と「味」を求めて試行錯誤 迎えた開店の日…「間違いない味」元店主も太鼓判

Google ニュース プリファードソース

地域で愛されていたナポリタンの復活だ。惜しまれつつ2年前に閉店した長野県須坂市の喫茶店。その看板メニューのナポリタンを、常連客だった女性が復活させた。

2年ぶりに復活「懐かしい味」

8月8日、須坂市にオープンしたカフェ「Cafe&Kitchen NicoRi」。

スタッフ:
「お待たせいたしました。ナポリタンの大盛りです」

濃厚なケチャップを絡めた昔ながらのナポリタン。訪れた人たちの多くが、このナポリタンを注文していた。

客:
「昔の『懐かしい味』がして、とってもおいしい」
「『懐かしい味』が復活してうれしい」

口をそろえて言う「懐かしい味」。実はこのナポリタン、「2年ぶりに復活したナポリタン」だ。

「Cafe&Kitchen NicoRi」(8月8日、長野県須坂市)
「Cafe&Kitchen NicoRi」(8月8日、長野県須坂市)
この記事の画像(9枚)

半世紀愛された名店の看板メニュー

このナポリタンが提供されていたのは、「須坂ショッピングセンターパルム」内にあった喫茶店「ニュースコー」。

1969年にオープンし、山岸公子さんが初代店主から受け継ぎ、30年以上にわたって守ってきた店だ。

そこの看板メニューが「ナポリタン」だった。極太麺に濃厚なケチャップを絡めた味が常連客に愛されていた。

常連客:
「これだね、うまい、おいしい」

「ニュースコー」のナポリタン(2024年撮影)
「ニュースコー」のナポリタン(2024年撮影)

「涙出ちゃう」常連に惜しまれ閉店

しかし消防設備の改修費が多額になることなどから、2024年9月にパルムが閉鎖されることになり、山岸さんも悩んだ挙句、ニュースコーを閉じることにした。

涙ぐむ常連客も―。

常連客:
「ショックでしたね、今度はどこへ行ったらいいかと思って。こういう仲間づくりができるかどうか」

ニュースコー店主・山岸公子さん(当時):
「ちょうどいいんじゃないかと思っている。涙出ちゃうじゃん、本当にね、寂しいです。頑張ってきて、よかった。惜しまれてやめるのがいい」

惜しまれつつ2024年9月に閉店。

ニュースコー店主・山岸公子さん(2024年9月)
ニュースコー店主・山岸公子さん(2024年9月)

常連客「ナポリタン復活」を直談判

閉店から約2年。ナポリタンの復活に立ち上がったのが米山さよりさん(57歳)とその仲間だ。

米山さんは家族でニュースコーに通っていた常連客の一人だった。

Cafe&Kitchen NicoRi・米山さよりさん:
「今回、ママ(山岸さん)のナポリタンができなくなってしまったということを知っていて、でも皆さんが復活を望まれていて、この子(娘)のためにやりたいなと動いている中で、ママにアプローチをして(ナポリタンの)復活に至った」

生まれつき障がいのある娘の凛さん(18歳)が、関われる店を開きたい―。

そう考えていた米山さんは、知人のつてを頼りに山岸さんを探し出し、ナポリタンを復活させたいと直談判。山岸さんもその熱意に押され、承諾した。

右から米山さん、山岸さん、凛さん
右から米山さん、山岸さん、凛さん

同じ太さの麺、当時の味…試行錯誤

ただ大きな問題がー。

Cafe&Kitchen NicoRi・米山さよりさん:
「その当時の麺もケチャップももうないから無理かなとママ(山岸さん)には言われたが、必死になって探して」

ナポリタンの命ともいえる「極太麺」を作る店が廃業してなくなり、同じ太さの麺を必死で探し出した。

また、ナポリタンの味を再現しようと米山さんは仲間と一緒に試行錯誤したが、なかなかうまくいかずー。

山岸さんに相談して、麺の炒め方や使う具材、切り方などを聞き出し、味を忠実に再現した。

Cafe&Kitchen NicoRi・米山さよりさん:
「ママ(山岸さん)が作っていた時と同じもちもち加減、太くても切れなくてボリュームがあって、でも脂っこくなくてというのが実現できた」

ナポリタンを作る山岸さん
ナポリタンを作る山岸さん

令和8年8月8日、ついに開店

迎えた開店日。縁起をかつぎ、令和8年8月8日のオープンにした。

米山さんやスタッフたちは、この日までに何度も繰り返し、ナポリタンを作ってきた。

出来上がったナポリタンを客のもとへー。

凛さん:
「お待たせしました、ナポリタンのお客さま」

米山さんの娘の凛さんも配膳などを手伝った。

ニュースコーの常連客:
「やっぱりこの懐かしいもちもち感のあるナポリタンが忘れられない味。やっぱりうまい、あの味だと。これは最高ですね」

オープンの様子を見に、店には山岸さんの姿もあった。

スタッフたちの頑張る姿に刺激され、山岸さんも手伝うことに。この日は予約客だけだったが、店内は満席に。

ほとんどの人が、ニュースコーの常連客でナポリタンを注文していた。

開店日
開店日

「間違いない」元店主も太鼓判

ニュースコーの常連客:
「2年前のきょう、(ニュースコー)に来ていて、変わりなくおいしくて、(2年前は)最後だねって言いながら来ていたから、まさかまた食べられるとは」
「やっぱりおいしい、うまい。キミママ(山岸さん)の味が2年ぶりに食べたけど再現されている。これだよなとなる」

店の忙しさが一段落した午後には、山岸さんもナポリタンの味を確かめた。

ニュースコー 元店主・ 山岸公子さん:
「間違いない、ニュースコーのナポリタンを食べに来た人は喜ぶと思う。まさか復活するとは思わなかったから、とてもよかった」

ナポリタンの復活を喜ぶ山岸さん(左)
ナポリタンの復活を喜ぶ山岸さん(左)

懐かしい味と新たな味で愛される店

この日、娘の凛さんも「疲れたけどやってよかった」と話したそうで、米山さんも改めて、この店を始めてよかったと実感したという。

2年ぶりに復活した「ナポリタン」。米山さんたちは、懐かしい味とともに、「新たな味」も加え、ニュースコーのような地域に愛される店を目指している。

Cafe&Kitchen NicoRi・米山さよりさん:
「ママ(山岸さん)の味を懐かしいなと食べてくださるのももちろんだが、NicoRiとしてのいろいろな料理も提供させていただく。新しいものやママの懐かしい味を、両方堪能していただけるようなお店にしていきたい」

2年ぶりに復活した「ナポリタン」
2年ぶりに復活した「ナポリタン」
長野放送
長野放送

長野の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。

  • 1
  • 2
関連記事
長野放送の他の記事
長野県の中部・南部は夜遅くにかけ土砂災害に厳重警戒 雨は9日夜がピークも…「長雨蓄積型」災害に注意 気象予報士が解説
長野県の中部・南部は夜遅くにかけ土砂災害に厳重警戒 雨は9日夜がピークも…「長雨蓄積型」災害に注意 気象予報士が解説
社会
体重100kgの“忘れ形見”亡き院長の愛犬「ポチ」 69歳で院長が急逝…病院スタッフが朝昼晩交代で世話、新しい家族のもとへ これからは民宿の“看板犬”に「先生の代わりになって幸せを届けて」
体重100kgの“忘れ形見”亡き院長の愛犬「ポチ」 69歳で院長が急逝…病院スタッフが朝昼晩交代で世話、新しい家族のもとへ これからは民宿の“看板犬”に「先生の代わりになって幸せを届けて」
ライフ
東海や関東甲信を中心に大雨警戒 24時間予想降水量は東海・関東甲信100ミリ(10日午後6時まで 多い所で) 
東海や関東甲信を中心に大雨警戒 24時間予想降水量は東海・関東甲信100ミリ(10日午後6時まで 多い所で) 
社会
「線状降水帯」が発生する恐れ 岐阜県と愛知県では9日夜のはじめ頃にかけて、静岡県では夜遅くにかけて 24時間予想降水量は関東甲信地方・東海地方100ミリ(10日午後6時まで 多い所で) 土砂災害などに警戒を
「線状降水帯」が発生する恐れ 岐阜県と愛知県では9日夜のはじめ頃にかけて、静岡県では夜遅くにかけて 24時間予想降水量は関東甲信地方・東海地方100ミリ(10日午後6時まで 多い所で) 土砂災害などに警戒を
社会
一覧ページへ
×