6月24日に鹿児島県薩摩川内市を襲った大雨で、田崎地区の排水ポンプ施設が約3時間半にわたって稼働していなかったことが判明した。21世帯が床上・床下浸水の被害を受けるなか、「教訓が生かされていない」と住民から厳しい声が上がっている。
線状降水帯が直撃、市内各地で浸水被害
6月24日の午前、薩摩川内市に線状降水帯が発生し、一時的に猛烈な雨が降った。市内の複数箇所で浸水被害が発生し、田崎地区では床上・床下合わせて21世帯が被害を受けた。

バッテリーの不具合でポンプ施設が長時間停止
市の調査によると、川内川の支流である平佐川へ排水を行うポンプ施設が、発電機を起動するバッテリーの不具合とみられるトラブルにより、約3時間半にわたって稼働しなかったという。本来であれば大雨時に地区の浸水を防ぐ役割を担う施設だけに、その影響は深刻だ。

住民説明会で市幹部が陳謝
28日夜、地区の住民約20人が参加した説明会が開かれ、市の幹部がトラブルの経緯を説明した。古川英利副市長は「皆様にはご心配をおかけしました。誠に申し訳ありません」と頭を下げた。

市は今後、トラブルの原因と浸水被害への影響について、外部のコンサルタント会社に検証を委託する方針を示した。
「対応が遅い」——住民から不満の声
説明会に参加した住民からは、機械のバックアップ体制や施設の処理能力の不備を指摘する声が相次いだ。ある住民は「(過去の浸水被害の)教訓が生かされていない。時系列を見ると対応が遅い」と憤りをあらわにした。
過去の被害を経験してきた地域住民にとって、市の危機管理体制に対する不信感が浮き彫りとなった。市には、検証結果を踏まえた具体的な再発防止策の提示が求められている。
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