鹿児島県霧島市の温泉施設で、熊本県在住の5歳の男の子が行方不明になってから3日目を迎えた。父親は「目を離したのは3分ほど」と振り返るが、その間に嶺臣ちゃんの姿は消えていた。
家族4人で訪れた「家族湯」で何が起きたのか
2025年6月21日、嶺臣ちゃんの家族は鹿児島市の平川動物公園を訪れた後、熊本県へ帰る途中、汗を流そうと霧島市内の温泉施設に立ち寄った。入浴したのは両親と嶺臣ちゃん、そして2歳の弟の4人。家族専用の「家族湯」を利用し、浴室の窓と網戸は開けた状態だったという。
先に母親と弟が浴室から上がって脱衣所へ移動し、続いて父親も湯から出た。嶺臣ちゃんだけが浴室に残った。
「嶺臣ちゃんはお風呂が大好きで、いつも最後まで入っていたい性格だった」

父親が脱衣所で服を着た後、嶺臣ちゃんを上がらせようと浴室のドアを開けようとすると、中から鍵がかかっていた。硬貨で鍵を解錠して浴室に入ると、すでに子どもの姿はなかった。

「すぐ下に室外機があった」開いていた窓が鍵を握る
浴室の隣にある露天風呂への扉は重く、子どもが開けるのは難しいと判断した父親は、開いていた窓から外をのぞいた。
「すぐ下には室外機があった。降りることができたのではないか」
施設関係者によると、窓から外の敷地までの高さは約1.5メートル。その間には高さ約50センチの室外機が設置されていた。室外機を足場にすれば、5歳の子どもでも外に出られる可能性がある。
さらに、家族湯から川までの距離は、木々が生い茂る敷地と護岸を合わせて約9メートルとされる。

父親が川に飛び込み、橋まで泳いで捜索
嶺臣ちゃんが窓から外に出たと判断した父親は、自らも窓から飛び出し、川に入って下流の橋まで泳いで行方を捜した。しかし嶺臣ちゃんを見つけることはできなかった。
父が目を離していた時間は、わずか3分ほどだという。その短い時間に何が起きたのか、依然として明らかになっていない。

6月23日、嶺臣ちゃんの両親は取材に応じ、当時の状況を詳細に語った。一刻も早い発見を願う気持ちを滲ませながら、不安な日々を過ごしている。
警察と消防は23日の捜索を午後4時半で打ち切り、24日も引き続き行方を捜す方針だ。

