湿度が高まる梅雨の時期、長時間イヤホンを使い続けている人は注意が必要だ。耳の中に湿気がたまることで“耳カビ”が生えるリスクが高まるからだ。耳鼻科医に受診の目安や対策を聞いた。
「毎日かゆい」「黒いもの・汁が付く」は要注意
耳の外耳道にカビが生え、かゆみや痛みを引き起こす外耳道真菌症、通称“耳カビ”は、悪化すると耳の中で炎症が起き、難聴につながる可能性もある。
湿度が高まる梅雨の時期は特に発症リスクが高まる。イヤホンで耳をふさいでいることで耳の中に湿気がたまり、カビが繁殖しやすい環境が生まれるからだ。
福井市にある「すすき耳鼻咽喉科」の鈴木弟院長に、耳カビを疑うべきポイントを聞いた。
「毎日のようにかゆくなる。綿棒で触ったときに茶色っぽいもの、黒いもの、白いものが付き、汁が出ている場合は疑ったほうがいい」
このような症状が出た際はすぐに耳鼻科を受診する必要があるという。耳カビと診断された場合は、取り除いたうえで炎症を抑える薬を塗る。症状の悪化を防ぐためには、早期の受診が大切だ。
イヤホンは「1時間に1回」外して耳を換気する
耳カビを防ぐうえで最も重要なのが、イヤホンの使い方だと鈴木院長。「1時間ぐらいイヤホンをしたら、外して耳の換気をしてあげる。長時間続けて付けないこと」
1時間以上連続してイヤホンを使い続けないことが予防の基本だ。
イヤホンだけでなく、耳掃除のしすぎも耳カビのリスクを高める要因だという。鈴木院長によれば、「耳を触りすぎると傷が付き分泌物が出てくる。それがまたカビの傷口にカビが付いて増える原因になってくる」という。
正しい耳掃除の目安は▼頻度は多くて月に1回▼綿棒は耳の穴から1センチ程度の場所に優しく触れること。過剰な耳掃除は耳の皮膚を傷つけ、カビが繁殖する要因となってしまう。
日々の小さな習慣を見直して、耳の健康を守ろう。

