別の恐喝事件で山本美幸被告らが出廷「全部違います」

全身黒の服で法廷に入ってきた女。
1年前に金色だった髪の毛は、黒く戻っていた。
傷害致死などの罪に問われている山本美幸被告(41)。
テレビ西日本が検証報道を続けている「太宰府主婦暴行死事件」。

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2019年10月  佐賀・基山町の主婦・高畑瑠美さん(当時36)が暴行死した事件とは別の事件の審理が11月2日から始まり、山本被告と共犯の岸颯被告(25)が出廷した。
事件後、山本被告が公の場に姿を見せるのは初めてとなる。

今回審理されるのは、いわゆる“太宰府事件”の3年前に起きた恐喝事件。
山本被告と岸被告は、知人男性から現金35万円余りを脅しとったとされている。
罪状認否で2人は…

山本美幸被告:
起訴状は全部違います。恐喝もやっていません

岸颯被告:
同じく…

起訴内容を全面否認した。

検察側「反抗できない心理状態に仕向け…」

続く冒頭陳述で検察側は、恐喝事件に至る経緯を説明した。

検察側冒頭陳述:
被害者Aは、知人女性Cに好意を抱き、金銭援助等を行っていた

検察側冒頭陳述:
被告人山本は、被害者Aに対して、知人女性Cの借金総額は5,000万円であり、被害者Aに対して、さまざまな方法で現金を用意するように指示した

検察側の主張によると、山本被告は、自分の背後に暴力団がいると被害者Aさんに信じさせ、反抗できない心理状態に仕向けたという。

そして…

検察側冒頭陳述:
給与が少なかったりすると、ヘアスプレーに火をつけて被害者Aに吹き付ける、走行中の車両から被害者の頭を地面に近づけさせる、模造刀で腕を刺すといった暴行を加えていた

検察側冒頭陳述:
被告人 岸も暴力を振るって、被告人 山本と共に金銭の交付を要求した

これに対し弁護側は、恐喝罪について「無罪」を主張した。

高畑瑠美さんの兄・亮太さんも証言

また2日の公判では、被害者Aさんの知人で“太宰府事件”の被害者・高畑瑠美さんの兄・亮太さんも証人として出廷し、証言した。

高畑瑠美さんの兄・亮太さん:
(山本被告と会うことは)正直怖いです。怖いですけど、そこを超えない限りは…。岸被告と山本被告が見えないような状況で、裁判で証言させてもらうように処置してもらいました

証言台には、お互いの顔が見えないようにパーティションが設けられた。

検察:
山本や岸から、被害者Aさんが暴力を振るわれているのは見たことある?

高畑瑠美さんの兄・亮太さん:
2回あります。Aさんが、もじもじしている時は暴力を振るっていた

亮太さんの証人尋問中、山本被告は終始、落ち着きがない様子で証言に耳を傾けていた。
山本被告らに対する恐喝や恐喝未遂事件の裁判は、12月16日まで続く予定だ。

太宰府事件については、同時に裁判は行われない。
傷害致死事件は、重大事件として裁判員裁判の対象になっているため、現在まだ準備が進められている段階だ。
瑠美さんに関する裁判は、まだ先になる。

(テレビ西日本)

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