東京電力は、福島第一原子力発電所2号機に残る使用済み核燃料の取出しについて、2026年6月前半の作業開始を目指すと公表した。
第一原発2号機の使用済み燃料プールには、使用済みの核燃料587体と、未使用の燃料28体の、合わせて615体の燃料が保管されていて、プールの中で専用の容器に格納して建屋の外にある「共用プール」に移動させる計画。
2026年3月には、核燃料をつかんで取り出すためのクレーン設備の設置が完了。取出しに向けた訓練を行っていた。
これまで「2026年度第一四半期の取出し開始を目指す」としていたが、作業員の力量が着実に向上しているとして6月前半の作業開始予定とし、初めに3~4本程度を取り出す見通し。作業上の中断をはさみながら2028年度中の取出し完了を目指す。
1・2・5号機の使用済み燃料プールに残されている使用済みの核燃料は5月28日時点で2,099体。1~6号機において新燃料を合わせた取出し率は56.0%。
東京電力は新燃料について、2025年から6号機のものを米国工場へと搬出しているが、4号機から取り出した新燃料も米国工場へ搬出を予定しているとした。今後、搬出に必要な手続きを進めるという。
東京電力は2031年までに1~6号機のすべてから燃料取出しを完了させることを目指している。
事故で溶け落ちた核燃料=燃料デブリの取り出しと合わせて、この核燃料を取り出し安定した状態で保管することが課題となっている。
福島第一原発の廃炉は、2024年11月の燃料デブリ採取の着手をもって最終段階の「第3期」へと入った。一方で、何をもって「廃炉」の判断とするか、明確なゴールは示されていない。
国と東京電力は2051年までの廃炉完了を掲げている。