沖縄・名護市の辺野古沖で高校生らを乗せた船2隻が転覆し2人が死亡した事故。
22日、死亡した船長が刑事告発されました。

17歳の高校2年生・武石知華さんが死亡した辺野古沖での転覆事故から5月22日で67日。
国土交通省は22日、この事故で死亡した金井創船長(71)を海上保安庁に刑事告発しました。

沖縄総合事務局の担当者:
海上運送法違反に該当すると判断し、中城海上保安部に対して、同法違反に係る告発書を提出しました。

事故は2026年3月16日、アメリカ軍普天間基地の移設先となっている沖縄・名護市の辺野古沖で起きました。

修学旅行中の同志社国際高校の生徒18人を乗せた船が転覆。
全員が海に投げ出され、武石さんと金井船長が死亡しました。

22日、金子国交大臣は金井船長を刑事告発する理由について、「2025年を除き、計3カ年において合計6回にわたり同校の生徒および教員を運送したこと。いずれの年も学校から謝礼を領収していることが認められた」と述べました。

金井船長は人を運ぶために事業登録をしておらず、国交省は海上運送法違反の疑いで刑事告発に踏み切りました。

さらに22日、金井船長に生徒の運送を依頼していた学校側を巡っても大きな動きが。

松本文科大臣:
研修旅行については、事前の計画や当日の対応、安全管理、教育活動の状況などの面で、著しく不適切であったと考えております。

さらに文部科学省は、辺野古移設に反対する「抗議船」に生徒を乗せる研修内容について、政治的活動を禁じた「教育基本法に違反する」と指摘。
学校法人「同志社」に改善を求める通知を出しました。

政治的中立性を理由に、教育基本法に違反すると認定したのは、法律が制定されて以降初めてとなります。

一方、法人側は22日午後、「本件事故は生徒の安全を最優先とすべき教育活動において、安全確保が十分に果たされなかった結果、発生したものであり、極めて重大な責任を痛感しております。信頼の回復に全力で取り組んでまいります」とコメントを発表。

また、「文部科学省の指導を踏まえ、改善措置を速やかに実施するとともに、継続的な検証と見直しを行ってまいります」としています。