琉球の芸術や文化研究の第一人者で、戦前首里城を守るために尽力した鎌倉芳太郎の功績を称える劇が20日、那覇市で上演されました。

那覇市制施行105周年を記念して20日に開かれた式典で上演されたのは、首里城の復興に貢献した鎌倉芳太郎の功績を描く劇です。

語り手 賀数仁然:
王国崩壊後、瓦解していく首里城、琉球の文化をすくいあげ、世に知らしめた人物であります

香川県生まれの鎌倉芳太郎は、1921年、沖縄県女子師範学校などに美術教師として赴任し、琉球の文化や芸術に魅了され造詣を深めます。

鎌倉芳太郎役 山内和将:
沖縄は辺境の島ではありません。むしろアジア文化の中心にあります。これらは日本の宝です

東京で琉球文化の研究を続けるなか、ある知らせが飛び込んできます。

鎌倉芳太郎役 山内和将:
首里城が取り壊し?

老朽化により首里城が取り壊されるという報道を聞き、建築家の権威・伊東忠太に掛け合い、間一髪のところで解体工事を食い止めたのです。

そして琉球の文化芸術を後世に伝えるべく、さまざまな記録を残していきます。

鎌倉芳太郎役 山内和将:
その美しさこそ琉球王国が灯した長き歴史の成果であり、光であると私は思うのであります

その後、戦争で多くのものを失った沖縄。

鎌倉芳太郎が遺した研究資料の数々は、戦後の文化復興に繋がり、平成の首里城復元にも多大な貢献を果たしました。

鎌倉芳太郎役 山内和将:
琉球の工芸、芸術、そして首里城も。あの日僕の中に芽生えた小さな光が紅の城を照らす日まで、琉球のウナイたちよ、どうかこれからも見守っていてください

観客:
自分は外の人間だからとか関係なく、色々な人が手を結んで、沖縄をよりよくしていけたらと感じる劇でした

観客:
また再建した首里城を、ただあるものではなくて、文化として色々な人に守られて再建したというその歴史を含めて見に行けるのがすごく楽しみです

琉球の芸術と文化を愛し、首里城を救った鎌倉芳太郎。

彼の遺したものが、時代を超えて、ふたたび首里城をよみがえらせようとしています。

沖縄テレビ
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