5月6日、福島県の磐越自動車道で高校の部活動遠征中に起きたバス事故を受け、文部科学省は19日、全国の教育委員会などに対し、部活動の遠征における安全確保の徹底を求める通知を出しました。
公共交通機関の利用が限られる県内の高校からは、マイクロバスなどの利用は不可欠で、費用面を考えると、顧問や保護者に協力を求めざるを得ないという声が聞かれました。
宮崎市の宮崎日大高校です。運動部と文化部合わせて45の部活動があり、このうち7つが強化部に指定されています。
(宮崎日大高校 河野雄一教頭)
「競技力の向上であったり、自分の腕試しであったり、色々大会や催し物に参加したりしています。その中で、バスを使ったりすることもたくさんある」
部活動の遠征時は、費用面を抑えるため、基本的には外部に委託するのではなく、学校や部活動が所有する8台の大型バスやマイクロバスを利用。大型バスは、学校専属のドライバーが運転しますが、マイクロバスは、顧問や保護者が運転することが多いのが現状です。
(宮崎日大高校 河野雄一教頭)
「地方はどうしても、色んな場所に行くにあたって足がないので、保護者の力をお借りしたり、バスでの移動というのは必須だと思います」
また部活動の数も多いため、保護者の車で送迎することも多いと言います。
(宮崎日大高校 河野雄一教頭)
「一番大事なことは、生徒の命を守るということですから、そこを重点に置きながら、安全で安心な活動ができるように心がけています」
日大高校では今回の事故を受け、全ての部活動の顧問に対し、昨年度の遠征時の移動方法などについて、調査しているということです。
(児玉キャスター)
「23日からは県高校総体も始まります。公共交通機関が限られる宮崎県内では、保護者や教職員の運転で送迎することも多いと思います。法律に違反しないためのポイントを、高山弁護士に解説してもらいます」
(高山弁護士)
「ハンドルを握る前に、確認してほしいことは3つあります」
・免許の種類を確認
乗車定員10人以下の場合は普通免許で運転できますが、マイクロバスなど乗車定員が11人以上29人以下の場合は、中型免許が必要です。また、2007年5月までに普通免許を取得した人は、「中型車は中型車(8トン)に限る」と記載されていると思いますが、これではマイクロバスは運転できません。免許を見て、改めて確認してください。違反すると、道路交通法違反の罪に問われます。
・対価をもらう場合は2種免許が必要
ボランティアで運転する場合は2種免許は不要ですが、対価をもらう場合は2種免許が必要です。違反すると、道路交通法違反の罪に問われます。
・ナンバーの色を確認
対価をもらって運転する場合は、事業用の車、いわゆる緑ナンバーの車が必要です。対価をもらって、自家用の車、いわゆる白ナンバーの車を運転した場合は、「白バス」行為にあたり、道路運送法違反の罪に問われます