富山市のファボーレ別棟に整備中の全天候型屋内公園「BBTパーク」。その目玉となる全長36メートルの巨大遊具が愛知から富山へと運び込まれ、いよいよ完成が近づいてきた。担当の大工頭・黒川真史さんは「これだけ長さがある遊具は日本でも有数だと思う」と語る。天候に左右されず子どもたちが思いっきり遊べる"みんなの居場所"が、富山に誕生しようとしている。

コンセプトは「毎日行きたくなるここちのいい公園」

BBTパークの設計を担当したのは、愛知県の建築家・河部圭佑さん。建設予定地を初めて訪れたときの印象をこう話す。
「最初に下見に行ったときはすごい解放感で、50メートル走ができるような長い場所に感じた」

その広大な空間を活かすために河部さんが選んだのは、カーブや地形のような坂、そして連続する滑り台という設計だ。「屋内でありながら、自然の中で遊んでいるようなおおらかな場所を目指した」という。
パーク全体のコンセプトは「毎日行きたくなるここちのいい公園」。子育て世代がほっとひと息つける場所として、細部にまでこだわりが込められている。
職人の手で生まれた、富山県産スギのオーダーメード遊具

遊具の実製作を担ったのは、愛知県の建築業者・紬建築だ。使われている木材は富山県産のスギ。職人が一本一本丁寧に加工した、完全なオーダーメードである。
代表の柴田旭さんは、初めて設計図を目にしたときの驚きをこう振り返る。
「本当ですかという感じ。この大きさですかっていう、びっくり。大型遊具というと、今まで作っていたのが10mくらいまでだったので、それの3~4倍という大きさなので」

紬建築にとっても、36メートルという規模の遊具制作は初めての挑戦だった。「楽しく遊んでいただけたらと思う」と柴田さんは笑顔で語った。
全身を使って遊べる空間に
完成した遊具は先週、愛知から富山へと運び込まれた。高さ約1.2メートルの入口をくぐると、そこから36メートルが奥へとつながる設計だ。

大工頭の黒川真史さんは、完成した遊具を目の前にして「改めて大きいなと思った。すごい感動」と話す。遊具には「大滑り台」と呼ばれるメインの滑り台のほか、小・中の2種類の滑り台、ボルダリング、ロープを使いながら登るエリアなど、「登る、くぐる、渡る、滑る」の多様な遊び方が詰め込まれている。

「SASUKEじゃないですけど、(遊具全体を)通して遊んでもらえるといいと思う」と黒川さん。子どもたちが全身を使って遊べる空間を目指した。
立山連峰と富山湾をイメージした内装も


大型遊具以外にも、パーク全体の整備も着々と進んでいる。床一面には人工芝が敷かれる予定で、立山連峰をイメージした巨大なボールプールや、富山湾をイメージしたおままごとエリアも設けられる。
富山の自然や風景をモチーフにした遊具は、地域に根ざした施設としての個性を際立たせるものだ。子どもが楽しむだけでなく、保護者も安心してくつろげる場所として設計されている点も、このパークの大きな特徴といえる。

BBTパークは初夏のオープンを予定している。
(富山テレビ放送)
