鄙びた温泉街、迷路のような路地、静かにたたずむ木造駅舎…。
一度も来たことはないのに、なぜか懐かしく心惹かれる。
そんな、郷愁溢れる風景を求めて旅する「一人旅研究会」こと栗原悠人さん。
栗原さんが全国各地でカメラに収めた心揺さぶるシーンをお届けする。
写真・文=栗原悠人
2026年4月1日をもって、116年続いたJR北海道留萌(るもい)本線が全線廃止となる。
初めて留萌本線に乗車したのは2016年夏。当時は増毛(ましけ)まで線路が伸びていた。
その後、留萌まで、石狩沼田までと段階的に廃止された。
また一つ、北海道から鉄路が消える…。
しかし、あの日たどり着いた留萌本線の駅は、いつまでも記憶に残り続けるだろう。
平成28年(2016)廃止区間
■旧増毛駅
「増毛」の文字が一部界隈で人気を博していた。初めて留萌線に乗った日から6年後の2022年に再訪。駅周辺に広い駐車場が整備され、かつての駅舎は観光施設として活用されている。
■旧礼受(れうけ)駅
海のすぐそばにあった駅。車掌車から転用された駅舎は、海風を浴びて錆が進行していた。
令和5年(2023)廃止区間
■留萌駅
最大で4万人以上の人口を誇った留萌市の中心駅。駅そばが有名で、旅情を誘われたものだ。
