鄙びた温泉街、迷路のような路地、静かにたたずむ木造駅舎…。

一度も来たことはないのに、なぜか懐かしく心惹かれる。

そんな、郷愁溢れる風景を求めて旅する「一人旅研究会」こと栗原悠人さん。

栗原さんが全国各地でカメラに収めた心揺さぶるシーンをお届けする。

写真・文=栗原悠人

平成23年3月11日。テレビに映る凄惨たる光景に言葉を失った。

多くの方が震災で亡くなった東日本大震災。

石巻に住む親戚も津波の犠牲になった。

初めての一人旅で、石巻を訪れた。更地も同然になった街を見て、呆然とするほかなかった。

波に飲まれた時、どれほど苦しかっただろうか。

それを思うと、いたたまれなくなる。

今回は、15年が経つあの日やそれ以降のことを、今に伝える施設や場所を紹介したい。

※写真・文章は訪問当時に記録したものであり、現在と状況が異なる場合があります。 

【宮城】宮城県気仙沼向洋高等学校旧校舎

■宮城県気仙沼向洋高等学校旧校舎

宮城県気仙沼向洋高等学校旧校舎(2025年1月撮影)
宮城県気仙沼向洋高等学校旧校舎(2025年1月撮影)
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気仙沼市東日本大震災遺構・伝承館の一部として保存されている。津波は4階の床上まで浸水した。屋上から体育館跡が見えた。

宮城県気仙沼向洋高等学校旧校舎(2025年1月撮影)
宮城県気仙沼向洋高等学校旧校舎(2025年1月撮影)

付近の多くの方は高さ11mの高台に避難されたが、13mの波に襲われた。さぞ苦しかったと思う。胸が痛くなる。 

宮城県気仙沼向洋高等学校旧校舎(2025年1月撮影)
宮城県気仙沼向洋高等学校旧校舎(2025年1月撮影)

3階には、津波によって校舎内に運ばれた車が。高さ8mの場所に1tある車があるだなんて…。