・部屋がいつもきれい
・嫌な顔せずにいつも愚痴を聞いてくれる
・トイレットペーパーが切れないようにストックが補充されている
これらはあたりまえのようで、実は継続するには努力や配慮が必要です。「褒メガネ」をかけて、今までスルーしていた「あたりまえ」の中に褒めポイントを見出していきましょう。
「褒メガネ」を曇らせるもの
この「褒メガネ」は、世界を明るくして、相手のモチベーションを高める大切な道具となります。しかし、ふつうのメガネと同じで、曇って視界が悪くなることがあります。
曇りの原因となるのが、「先入観」「比較」「完璧主義」です。
(1)先入観
たとえば、「彼は粘り強さがないから」「彼女には大きな仕事は向かないから」といった決めつけは、今を正しく見て褒める目を曇らせます。過去の印象や噂にとらわれず、「その人の今」を素直な目で見ることが大切です。
(2)比較
「同期の○○さんと比べてまだまだ」「同じ年の他の子はもっとうまくできてるのに」……このように他者と比較してしまうのも、曇りの原因となります。さらに、マネージャーがよく陥るのが、自分(の若い頃)と比べてしまい、相手を認めることができなくなるパターンです。その人なりの成長に目を向けるようにしましょう。
(3)完璧主義
「一つのミスも許せない」「常に期待以上でないといけない」と完璧を求めるのも、わずかな進歩を見逃す原因になります。今100点じゃなくても、100点に近づけるために褒める。この考えを持つことが大切です。
メガネは、曇ったままでは役に立ちません。自分の視点が曇っていないか、ときどきレンズをふいてみましょう。そうすれば、もっと多くの「いいね!」が、あなたの周りに見えてくるはずです。
■ポイント
「褒メガネ」をかけて、見逃していた「あたりまえ」の中に承認ポイントを見つけよう。
山本渉
国内最大手の広告マーケティング会社にて、ジェネラルマネージャー兼部長を束ねる統括グループリーダーとしてチームを率いる。その経験をもとに執筆したマネジメント書『任せるコツ 自分も相手もラクになる正しい“丸投げ”』(すばる舎)がある。また、クリエイティブディレクター/コピーライターとして20年以上、商品・サービスの「よさ=褒めポイント」を見つけ出し、言語化する仕事に携わる。
