ウイルスによって引き起こされ、知らないうちに感染し知らないうちに進行する「子宮頸がん」について、医師に話を聞きました。

今回、話を聞いたのは福井県済生会病院・産婦人科専門の黒川哲司医師です。
   
「子宮は女性にとって大切な臓器で、妊娠すると中に赤ちゃんが宿る場所。いま話題になっているHPV(ヒトパピローマウイルス)が子宮の入り口に感染することによってできるのが子宮頸がん」(黒川医師)

子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)は、性器や皮膚に感染する一般的なウイルスで、性交渉の経験がある女性の約8割が一生に一度は感染するといわれています。
 
このウイルスが体内に入ると約9割は免疫機能により自然に排除されますが、数年から数十年にわたって体内に滞在すると細胞の形が変わり、それが子宮頸がんになります。

特に多い年代は30代から40代の女性です。
  
この病気が怖いのは、感染しても自覚がないまま進行すること。不正出血や下腹部の痛みが出てきたら要注意で、その段階ではかなり進行している恐れがあります。
   
しかし黒川医師は、ワクチンや定期検診などで早期発見や病気の進行を防ぐことにつながるといいます。
   
「子宮頸がんは、ワクチンや検診によって医師が治療することがなくなる疾患。ウイルスに感染し細胞が形を変えてがんになる以前に、一番最初にウイルス感染を防御するのがワクチン。次のステップとしては子宮の細胞が変わったところを見つけるのが検診と、一次予防と二次予防に分かれている」(黒川医師)

ワクチンは小学6年生から高校1年生相当までの女性が対象となっていて▼15歳未満の女性は1年に2回▼それ以上の女性は1年に3回打つことが推奨されています。
   
また、定期検診は2年に一度が目安となっています。
   
黒川医師は「他のがんに比べると若い人が亡くなるがんは我々にとっても衝撃的なこと。子宮頸がんに関しては予防することができる」とします。
   
子宮頸がんは予防できるがん。未来の自分を守るため、考えてみましょう。

福井テレビ
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