また、予定がぎっしり入ってないと不安になってしまう、という人もいますよね。一人で過ごすよりはマシだからと、どんどん誘いにのるケースです。こうした方に振り返ってみてほしいのですが、本当は気乗りしなかった集まりの後って、どっと疲れると思いませんか。例えば、久しぶりに会った友達と話が弾まず気疲れしてしまい、その後、体調が悪くなってしまったことはなかったでしょうか。そのような感覚をよく覚えておいてください。体は正直です。
こうした気づきを次に活かして、本当に会いたい人だけに時間を使おうと考える。この考え方が自分を優先することにつながります。そして、こういう時こそ、ご褒美リストの出番です。仕事や家事などやるべきタスク以外に、気分の高まる予定がたくさんあれば、気の進まない予定を入れる隙間はありません。
自分が時間管理王国の王様になる
リストを作ってスケジュールを確保しても、やはり友人からの誘いや仕事の依頼を断れないという人はいるでしょう。
私自身は、相手を優先しそうになる時には、自分を叱咤激励するためにこう考えています。「自分を大事にしてくれる人は、世界中で自分以外に現れないんだよ」と。
他人は皆、やはりその人自身が一番可愛いのです。自己犠牲を続けていれば、いつか誰かがそんな自分をちゃんと見ていてくれて、自分を優先してくれるはず、などと期待しても残念ながら誰も見ていないのです。自分が、自分自身の時間管理王国の王様にならないといけません。他人優先を続けていては、ずっと家来のままなのです。
いつか行ってみたい場所、いつか挑戦してみたい仕事、それはいつ実行する予定なのでしょうか。まずはご褒美リストを作ってみましょう。そして、自分優先の人生を取り戻しませんか。
中島美鈴(なかしま・みすず)
臨床心理士。公認心理師。心理学博士(九州大学)。専門は時間管理とADHDの認知行動療法。
構成=高木さおり
