大分市佐賀関で起きた大規模火災では、延焼拡大に影響を与えた可能性があるものとして、「空き家」の存在が指摘されています。
全国の中でも空き家の割合が高い大分県内の現状や対策について取材しました。

今月5日、大分市では4棟の建物が焼ける火事が起きました。火元となったのは空き家。警察によりますと、20年くらい前から空き家となり、所有者は月1回程度様子を見に来ていたそうですが、「家の電気系統から発火した可能性が高い」ということです。

また、空き家については2025年11月に大分市佐賀関に発生した大規模火災で被害拡大につながった恐れも…
焼けた196棟の建物のうち、およそ4割が空き家で、国の検討会が先月末に公表した報告書によりますと、「管理が不十分」なものが延焼拡大に影響を与えた可能性があると指摘しています。

火災のリスクのある空き家を増やさない対策が求められていますが、難しい現状が…
2023年の国の調査によりますと、県内の空き家は11万5500戸あり、家全体に占める割合はおよそ5分の1でした。これは九州では2番目、全国でも9番目の高さです。

◆空き家売買を仲介する不動産会社「すまいる」利光良幸さん
「築55年たっている家」

こちらは大分市の郊外にある空き家です。
空き家の売買を仲介する不動産会社によりますと、10年以上前に住人が亡くなって空き家となっているということです。
今の所有者で住人の息子は別の場所に住んでいて、高齢となった今も定期的に手入れに訪れていますが…

◆空き家売買を仲介する不動産会社「すまいる」利光良幸さん
「時々は来て草刈りとか、枝の伐採とかはしてもらっているが、中々大きな木の処分先に困っていたり、このまま放置せざるを得ない状況」

管理の難しさに直面。買い手もなかなか見つからないといいます。遠方に住む所有者の高齢化などで手入れできなくなり、周囲に草木が覆い茂った空き家も増えているそうです。

◆空き家サポートおおいた 松尾修二 事務局長
「(トラブルがあった場合)管理不全で所有者の責任になるということもあって、そういったことにならないためにどうしたらいいのかと(相談を受ける)」

空き家の悩みについて相談に応じるNPO法人「空き家サポートおおいた」です。
空き家サポートおおいた提供こちらでは有料で草取りや木の剪定、建物の掃除などを代行するサービスを行っています。1回3000円台から利用できるものもあるということで、気軽に利用してほしいと呼びかけています。

◆空き家サポートおおいた 松尾修二 事務局長
「早いうちであれば色んな方法がとれる。家族でどうすればいいか、早めに話し合ってもらうことを勧めている」

佐賀関の火災でも浮き彫りとなった空き家の問題。所有者には手遅れとなる前の早めの対応が一層求められています。

テレビ大分
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