東京・渋谷区で進められているマンション建設を巡って、東京地裁は区に対し、施工業者に工事を停止させるよう仮の命令を出しました。
現場は高級住宅街として知られる渋谷区富ヶ谷。
かつて銀行の社宅があった場所に地上3階、地下1階のマンションを建設するとして、2024年から建物の解体工事が行われてきました。
ところが、この工事に対し近隣の住民からは「不安っていうのは一番は土砂崩れ。実際に雨が降ったら土砂が道路に漏れた」と不安の声が聞かれました。
当時の写真を見ると、道路の端に土が流れてきています。
現場は、高低差が10メートルほどある傾斜地。
住人側によりますと、土砂崩れの危険があると渋谷区に相談したものの、区は「許可がいらない工事だ」として取り合ってもらえなかったといいます。
近隣住民:
渋谷区には何回も行ってます。だけど、たらい回し。
住人側は2025年10月、渋谷区に対し、「工事は許可が必要な“盛土規制法”に違反している」として工事を中止する命令を出すよう東京地裁に申し立てました。
そして3月31日、「主文、渋谷区長は業者に対し工事の停止命令を仮にせよ」という決定が出されました。
「仮の命令」とは緊急の必要がある際に出される命令です。
東京地裁はその理由として、「崖崩れまたは土砂の流出による災害から国民の生命を守ることができない恐れがある」と指摘しました。
決定を受けて、渋谷区は6日、施工業者に対し、工事を一時停止する命令を出しました。
FNNの取材に渋谷区の都市計画課は、「東京地裁の決定を受け停止命令を行っております。また、停止期間中の安全対策を行うよう命令を行っております」とコメント。
施工業者側は、「渋谷区の決定を受け現在は工事を停止しております。今後の方針に関しましては東京地裁、渋谷区の決定を待ち対応してまいります」とコメントしました。