自転車の“青切符制度”開始で車道走行の徹底が求められる中、神奈川県警のSNS投稿が波紋を呼んでいる。
“歩道走行可”の例外や道路整備の遅れなど、新ルールの運用をめぐり現場と制度のズレが浮き彫りになっている。

神奈川県警のSNS投稿が物議

自転車の“青切符制度”導入から、約1週間。
8日、東京・目黒区では、たくさんの自転車が来ていたが、しっかりと車道を走っていた。
歩道に入ると自転車を降りて歩いて押していた女性も。

自転車がバスの前に出てきたヒヤリの場面も
自転車がバスの前に出てきたヒヤリの場面も
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6日の青山通りでも、多くの自転車が止まっている車を避けて走行する様子が…。
その一方で、自転車がバスの前に出てきて、ヒヤリとする場面も見られた。

そうした中、自転車の「車道走行」をめぐる“ある投稿”が物議を醸している。

それが、神奈川県警が4月1日に公式Xに投稿した画像。

神奈川県警のX投稿が物議
神奈川県警のX投稿が物議

画像とともに、自転車は(1)・(2)・(3)の「車道の左側を走行」するように促している。

ところが、この投稿にSNSでは以下のような声が…。

「歩道が広いのになんで自転車走ったらいけないの?」
「通行環境が整ってないから、正直、自転車も車も危ないと思う」

実際に画像の場所に行ってみると…
実際に画像の場所に行ってみると…

実際に画像の場所を取材班が訪れてみると、結構歩道は広く、5メートルほどあった。
歩道の幅は広く、車道には青色の自転車通行帯があった。

交通量が比較的多い車道の走行を促す投稿に疑問の声が相次いだ。

地元住民は…
地元住民は…

地元住民からも「交通量が多くて、(以前)路駐している車があって、行こうとしたら結構スピードを出した車が後ろから『シュー』っと通って怖かった。なるべく歩道を通らせてもらいたい感じ」という声が聞かれた。

自転車での「歩道走行」は原則禁止で、指導や警告に従わなかった場合、“青切符”の対象となり6000円の反則金に。

歩道の走行が認められるケースも
歩道の走行が認められるケースも

一方、交通量や駐車車両が多いなど“車道の通行が危険でやむを得ない場合”、“歩道通行可の標識”、“13歳未満、70歳以上”など、歩道の走行が認められるケースもある。

批判が相次いだ車道走行を促す投稿について、神奈川県警に取材すると、この場所は自転車通行可能な歩道だったことが判明した。

神奈川県警は「あくまでルールを示すために使用」と説明
神奈川県警は「あくまでルールを示すために使用」と説明

県警は、「写真の場所は『歩道通行可の標識』があるが、あくまでルールを示すために使用した」としたうえで、「自転車の通行環境について、さまざまな意見があることは把握しているが、一方で自転車のルール・マナーが浸透していない点もあり、警察としては引き続きルールの周知に努めていきます」と説明している。

“追い抜きルール”厳しく…「ハンドサイン」にも疑問の声

自転車をめぐっては、4月から車側の新ルールも追加され、“追い抜きルール”が厳しくなった。

自転車の“追い抜きルール”も厳しくなった
自転車の“追い抜きルール”も厳しくなった

車で自転車を追い抜くときは、「少なくとも1メートル程度」の距離をとること。
十分な距離を確保できない場合は、時速20kmから30km程度のゆっくりとした速度で通過する必要がある。

サイクルアドバイザー同行のもと、東京・目黒区の道路を取材すると…

日本自転車普及協会サイクルアドバイザー・山口文知さん:
特にここ、車道の幅が狭くなっているので、車が自転車を追い抜くのはちょっと難しい部分。(車道走行が)ここ危険だなと自分で判断したときは歩道を通行していいけど、必ず「徐行」して、歩行者を優先することが絶対大事です。

ハンドサインにも疑問の声が…
ハンドサインにも疑問の声が…

さらに、自転車の新ルールに対する疑問の声はほかにも。
それが「ハンドサイン」だ。

自転車がハンドサインを出さずに進路変更や停止した場合、5000円の反則金が科される可能性がある(合図不履行)。

(SNSより)
「『ハンドサイン』することで『片手運転違反』になってしまう」、「子どもや重い荷物を乗せていると危ない」

開始早々、物議を醸している“青切符制度”。
専門家は、こう指摘する。

日本自転車普及協会サイクルアドバイザー・山口文知さん:
道路整備も徐々に進んではいるが、一気にできる状況ではないので、道路状況的にはまだ完璧ではないと思われます。“過渡期”という言い方もおかしいかもしれないが、最初は指導・警告になっているので、交通ルールを守ることは自分の命を守ることなので、安心で安全な自転車利用をしていただければと思います。
(「イット!」4月8日放送より)

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