定期的に洗い出しの習慣をつけよう

■仕組み(3)「安心専用ブロック」を作る
とはいえ、大きなタスクを細分化すること自体が難しい、という人もいるかもしれません。そんな人におすすめなのが、定期的に「安心専用ブロック」を設けることです。

「安心専用ブロック」とは、不安や未確定事項を徹底的に洗い出し、整理するためだけの時間です。週に1~2回、タスクの大きさに応じて10 ~30分程度、カレンダー上で時間をブロックします。

そして、「必要なデータが手元にない」「予算の上限が分からない」「誰に相談していいか分からない」など、気になることを遠慮なくリストアップするのです。

名前の通り、このブロックの目的は「安心」を確保することです。「先が見えない」という不安を無理に押し込めるのではなく、「ここで向き合うから大丈夫」と脳に知らせるための仕組みです。「自分への会議の招待状」だと思って、忙しくてもスキップしないようにしましょう。

課題がリストアップされたら「それを解決するためにはどうすればいいか」を考えます。つまり、次の「1アクション」が見えてくるのです。

「まずは上長に聞いてみる」「イベント会場の公式ホームページから問い合わせてみる」など、具体的なアクションが見えてくることで、不安が和らぐでしょう。

こうして不確定要素を解きほぐすことで、安心感が生まれ、目の前の緊急度の高い仕事にも集中しやすくなります。

『なぜ、あなたは時間に追われているのか「時間がない」から解放される15の仕組みと思考法』(日経BP)

吉川ゆり
Mental Breakthrough Coaching(TM)スクール代表。社会を変える土台としての「人の変化の構造」を体系化し、経営者・リーダー・医療者・教育者・芸術家など変化を起こす人材を育てている

吉川ゆり
吉川ゆり

Mental Breakthrough Coaching™スクール代表。社会を変える土台としての「人の変化の構造」を体系化し、経営者・リーダー・医療者・教育者・芸術家など変化を起こす人材を育てている。サンフランシスコ在住、大阪大学人間科学部卒業後、米国に留学し国際行政学修士号取得。ハーバード大学エクステンション・スクールで認知神経科学を履修。米国金融業界にてメガバンクのヴァイスプレジデント、フィンテック企業のシニアディレクターを歴任後、コーチとして独立。現在は国内外の管理職・経営者・専門家に向けて、変容型リーダーシップと人間成長の技術を提供している。