67歳の男性が生まれた際に別の赤ちゃんと取り違えられた問題で、男性が対象者の自宅を訪問するなどの調査を求めていることに対して、東京都の小池知事は、対象者の方々の心情も配慮しなければならない、と戸別訪問には慎重な姿勢を示しました。
この問題は、江蔵智さん(67)が1958年に都立墨田産院で別の赤ちゃんと取り違えられ、生みの親を探す調査を都に求めた裁判で、東京地裁が2025年4月に調査を命じる判決を言い渡したものです。
これを受けて都は、調査対象者を38人とその両親14人のあわせて52人に絞り込み調査していましたが、「生みの親の特定はできなかった」とする報告書を江蔵さんに手渡しました。
江蔵さんは、対象者の家を訪問するなど両親を特定するまで調査をしてほしいと求めています。
小池知事は、「特定できなかったことは残念」としつつも、「調査対象だというのを家族に知られたくない人もいる。査対象者の心情も配慮しなければならない」と述べ、戸別訪問については、慎重な姿勢を示しました