剥がす際は、指で手前に外すのがポイントです。割り箸などを使って恐る恐る剥がそうとすると、弾いて見失ってしまうかもしれません。

剥がした卵鞘はポリ袋などに入れて、口を縛ってからつぶしてください。つぶさずに捨てると、袋の中で孵化して脱出してしまう可能性もあります。

駆除対策も忘れずに

そして、気持ち悪いかもしれませんが、可能であればつぶした卵鞘の中身も確認してみてください。粒々の卵が出てきたら孵化する前なので、40日以内に産んだものと推定できます。

しかし、すでに孵化したあとの場合は厄介です。いつ産んだものかわかりませんし、孵化した幼虫や育った成虫がまだ生きていて、どこかに隠れているかもしれません。

そのため、駆除対策も忘れずに実践してください。

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「捕獲シート」と“ベイト剤”と呼ばれる「毒餌」は、どちらか片方だけ仕掛けている人が多いと思いますが、両方仕掛けた方がより駆除できる可能性が高まります。

捕獲シートと毒餌を両方仕掛ければ駆除できる確率は増す(イメージ)
捕獲シートと毒餌を両方仕掛ければ駆除できる確率は増す(イメージ)

各部屋の隅に1~2個ずつ設置するのを目安に、全ての部屋に仕掛けてください。

シンクの下や冷蔵庫の裏など、卵鞘が産み付けられやすい場所に仕掛けておくと、発生の予防にも駆除対策にもなります。

そもそも人目につきにくい場所で産卵することが多いのに、見た目も卵とは気づきにくいクロゴキブリの卵鞘。日々安心して過ごせるようにするためにも、定期的なチェックを心がけてみてください。

小松謙之(こまつ・のりゆき)
株式会社シー・アイ・シー 博士(学術)研究開発部 執行役員。2000年頃からゴキブリを飼育し、ブログ「ゴキブログ」、YouTube「ゴキブログチャンネル」で情報を発信中。

画像提供=株式会社シー・アイ・シー

取材・文=有竹亮介

小松謙之
小松謙之

株式会社シー・アイ・シー 博士(学術)研究開発部 執行役員。1985年麻布大学環境保健学部卒業後、同社に入社。専門は衛生動物学で、ねずみ駆除協議会専門委員、日本ペストロジー学会編集委員、日本衛生動物学会編集委員、都市有害生物管理学会評議委員・編集委員、ヤマザキ動物看護大学客員教授なども務める。近年はネズミ・ゴキブリなどの衛生動物の研究に加え、小笠原の外来生物の防除方法の研究・開発を行う。2000年頃からゴキブリを飼育し、ブログ「ゴキブログ」、YouTube「ゴキブログチャンネル」で情報を発信中。