まちの象徴でもあるアーケードで、21年前の4月2日、トラックが暴走し3人が死亡、4人がけがをする痛ましい事件が起きました。遺族は、事件や事故を起こさせない社会をつくりたいと思いを新たにしています。
仙台市に住む高橋卓誠さん。21年前の事件で当時44歳だった母親、和香子さんを亡くしました。毎年、命日には母親に家族の近況を語りかけています。
高橋卓誠さん
「母親という存在は本当に大きかったし、突然いなくなったのは人生においても大きな出来事だった」
その事件は、多くの人が行き交う仙台市中心部で起きました。
記者リポート(当時:2005年)
「警察の現場検証が進められています。暴走を続けたトラックのフロントガラスには無数の衝突の跡が残り、相当なスピードを出していたことが伺えます」
2005年4月2日午前9時ごろ。4トントラックがアーケードに進入。歩行者を次々とはねながら500メートル以上も暴走し、3人が死亡、4人が重軽傷を負いました。
運転していた当時38歳の男は、殺人などの罪で無期懲役が確定しました。
当時、高橋さんは仕事で愛知県にいた時に事件のことを聞いたそうです。
高橋卓誠さん
「まさかここに、日中に、このような歩行者天国になっているところに、トラックが入ってくるとは思っていなかったと思います。そのまさかというのが起きてしまったということで、それ以降にこういうポールが立ったと聞いています」
事件後、仙台市はアーケードに車の進入を防ぐ金属製のポールおよそ200本を設置しました。
事件をきっかけに地域の役に立ちたいと、仙台市議会議員になった高橋さん。事件や事故を起こさせない社会をつくりたいと考えています。
高橋卓誠さん
「このような事件をゼロにすることは難しいかもしれないが、一人でも多く大切な方が被害者、加害者にならないように、環境づくりが大事なのではないかと思います」