岡山市が友好の証としてアメリカに贈った桃太郎像の盗難事件。悲しいニュースを温かいニュースで塗り替えたいと、国際的な活躍を夢見る岡山市の中学生が立ち上がりました。

「悲しいニュースを温かいニュースで塗り替える」

(岡山大学附属中学校2年 松島行治さん)
「友好の証を肌で触れて感じたので、帰国して盗まれたと聞き悲しいニュースだと思った」

岡山市の岡山大学附属中学校2年、松島行治さん(13)。2025年10月、アメリカ西部にある岡山市の姉妹都市、サンノゼ市に設置されたブロンズ製の桃太郎像が盗難の被害に遭ったことを知りました。

桃太郎像は岡山市が1993年に贈ったもので、友好の証として長年、サンノゼ市民に親しまれましたが、何者かによって台座から切断され持ち去られました。

将来、弁護士として国際的に活躍することを夢見る松島さん。岡山市や市の国際交流協議会の事業で、盗難に遭う前の去年夏、市内の7人の中学生と一緒にサンノゼ市を訪問していました。

(松島行治さん)
「現地で文化を感じたら自分にどういう影響が出るか気になり、応募した」

岡山市とサンノゼ市は姉妹都市になって2027年で70年。現地と同じ桃太郎像はJR岡山駅前に設置されていて、それはサンノゼ市民にも知られています。

(松島行治さん)
「ホームステイのホストファミリーに聞くと、岡山市にも同じ桃太郎像があるのを現地の人も知っていて、岡山の人が定期的にサンノゼを訪れているので交流が深く、岡山もいい場所だと考えていた。現地の人が岡山市との交流を大切に思っているかを確認する機会になった」

そうした中、発生した盗難事件。松島さんは訪問した仲間と共に、桃太郎像の再建を支援しようと立ち上がりました。岡山市に対してインターネットで資金を集めるクラウドファンディングの提案を行ったのです。

(松島行治さん)
「桃太郎像の再建を通じて、一層、絆が深まり、両市の関係が深まったらいい」

こうした行動の背景には、緊迫化する世界情勢により平和が脅かされることへの不安もあります。

(松島行治さん)
「平和になるにはそれぞれの共通点を見出す。サンノゼ市と岡山市の場合だと同じ桃太郎像がある。友好の証を築いてもいい、私たちが実際に行くとか、人と人のつながりを持つのは大切」

300万円を目標に3月下旬にスタートしたクラウドファンディング。岡山市などが6月12日まで支援を呼びかけていて、資金が集まれば2026年12月に再建したいとしています。

(松島行治さん)
「岡山市とサンノゼ市の友好の証が盗まれた悲しいニュースだが、皆さんの支援で温かいニュースに塗り替えたいのでぜひ支援をお願いします」

国際的な活躍を夢見る中学生が始めた活動は、社会でどのように広がっていくのでしょうか。

岡山放送
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