1リットル48.1円の補助金で“安くなる店・ならない店”が出現 全店で値下げはまだ先

アメリカとイスラエルによるイランへの軍事作戦をきっかけに高騰した石油価格への対応として、政府は国家備蓄の放出に加え、ガソリン補助金を大幅に増額した。鹿児島市内のガソリンスタンドでは値下がりの動きが出始めているが、補助金が価格に反映されるまでには時間がかかる見込みで、店舗によって対応はまちまちだ。

補助金が「1リットルあたり48.1円」に

政府はレギュラーガソリンの全国平均価格を170円ほどに抑えることを目標に、3月19日から補助金の支給を開始した。さらに3月26日からは、補助金を1リットルあたり48.1円に増額。あわせて石油の国家備蓄の放出も始まり、供給不安の解消に向けた取り組みが本格化している。

「元に戻った感じ」 早々に値下げに動いた店舗も

鹿児島市内のあるガソリンスタンドでは、補助金支給の開始と同じタイミングで価格を引き下げ、レギュラーガソリンを1リットル165円で提供している。

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給油に訪れたドライバーからは歓迎の声が聞かれた。

「一時高かったんですけど安くなって、ちょっと助かります」

「だいぶ安くなってありがたい。元に戻ったという感じ。(ガソリンスタンドによって値段に)差があるので選ぶようにしている」

実際、補助金の恩恵をすでに価格に反映できている店舗と、そうでない店舗の間で価格差が生まれており、消費者が「スタンド選び」を意識する場面も出てきている。

「補助金が入ったガソリンを仕入れることが難しくなっている」

一方、鹿児島市内の別のガソリンスタンド「ECOSTAND」では、25日に4円値下げし、1リットル185円で販売しているものの、補助金が価格に反映されたガソリンの仕入れが思うようにいかない状況が続いている。

田中弘樹店長はその実情をこう語る。

「補助金が入ったガソリンを仕入れることが難しくなっている」

補助金分が価格に反映された販売開始の時期については、「現状では正直分からない」と明かしたうえで、「広く公平に適正価格でガソリンを供給できたら。補助金が入ったガソリンを仕入れることができるような体制を(政府には)お願いしたい」と訴えた。

県本土では1〜2週間後、離島ではさらに遅れる見通し

県石油商業組合によると、政府の補助金が実際の販売価格に反映されるまでの目安は、県本土では1週間から10日後、離島では2〜3週間後になると見込まれている。

鹿児島県は離島を多く抱える地域柄、供給ルートの長さがそのまま価格反映の遅れにつながりやすい構造がある。

補助金の増額が決まり、消費者にとって追い風となる政策が続く一方で、ガソリンスタンドの現場では仕入れの面での課題も浮かび上がっている。末端の販売価格に補助金の効果が届くまでには、地域によってさらに時間を要する見通しだ。鹿児島のドライバーにとって、今しばらくはスタンドごとの価格の違いに目を向けながら給油場所を選ぶ日々が続きそうだ。

(動画で見る▶「助かるが不安も」政府の備蓄放出で店ごとに価格差 仕入れ困難で即時反映できない現場の声)

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鹿児島テレビ
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