唐津市の離島に自生し幻の柑橘とも言われる「ゲンコウ」。この柑橘を残し魅力を伝えていこうと新たな加工品の販売が始まりました。
唐津市の馬渡島に自生するかんきつ「ゲンコウ」。
強い酸味と芳醇な香りが特徴で島では昔から愛されていますが、名前の由来もなぜ島にあるのかもわかっておらず「幻の柑橘」とも言われます。
唐津市浜玉町の富田秀俊さん。
20年ほど前「ゲンコウ」の味にほれ込み許可を得て島から枝を持ち帰り栽培を始めました。
【富田農園 富田秀俊さん】
「ものになるかならんかわからん。ただ、佐賀県から消したくない。消えてしまったらもう後で取り返しがつかんわけですよね。その歯止めをしたかっただけ」
馬渡島に現在残っている原木は、わずか4本ですが、富田さんは接ぎ木で500本まで増やし約10トンを生産しています。
この「ゲンコウ」をより多くの人に知ってもらおうと新たな加工品も開発されています。
馬渡島の特産品も扱う唐津市鎮西町の土産物店「まだらや」提供する料理にもゲンコウの果汁や皮を使っています。
こちらで3月から販売が始まったのが…
【岩部リポーター】
「こちらがゲンコウを使ったクラフトビールです。いただきます。まろやかな味わいの中にフルーティーな香りが広がります」
収穫された実の99パーセントが調味料や加工品などに使われるゲンコウ。
店では加工品として4年前にポン酢の販売を始め、3月からはクラフトビールを店頭に並べました。
【まだらや 横山吉和さん】
「(ゲンコウの加工品で)島を元気にさせたい。それが最初のきっかけ」
また、ゲンコウは、ゆずやかぼすなどと違い、季節によって糖度が変わるのが特徴で、今後は味わいの違いに応じた加工品も開発していきたいということです。
幻の柑橘を残し伝えていく2人の挑戦は続きます。
【富田農園 富田秀俊さん】
「ゲンコウという名前自体知らない人が多い。佐賀県の産物として残して広めていきたいと思っている」