しかし、ファンドラップの手数料は割高です。投資信託の信託報酬の負担に加えて、「口座管理手数料」や「投資一任手数料」といった手数料が年間1〜3%程度かかります。金融機関によっては、得られたリターンから5〜10%の「成功報酬」を徴収するところもあります。「二重手数料」になっています。
金融機関からすれば「手間がかかるのだから当然の手数料」と思うかもしれませんが、ファンドラップの運用担当が選ぶ商品は、個人投資家も自身で投資できる商品です。
投資家にとっては、低コストのインデックス型の投資信託が絶対に良いはずですが、高コストのインデックス型やアクティブ型の投資信託が組み入れられているケースが多いようです。
プロに一任したから絶対に儲かるというわけでもありません。
先述のオルカンの指数「MSCI ACWI」の2006年1月から2025年12月までの20年間で、円ベースの年平均リターンは年7.70%です。
SPIVA(R)本スコアカード(2025年末版)によれば、全世界株のアクティブ型でこのリターンを超えるものはほとんどありません。インデックスでこれだけ高い水準の利回りが実現できるなかで、あえてアクティブ型を選ぶ意味を改めて検討したほうがいいでしょう。
「ロボアドバイザー」
ロボアドバイザー(ロボアド)は、金融のプロが開発したアルゴリズムを投資に生かすことのできるサービスです。大きく分けて、ポートフォリオを診断して商品を示すだけの「アドバイス型」と、資産配分や投資商品の選定まで任せる「運用一任型」の2種類があります。
運用一任型で投資する商品は主に低コストのETF(上場投資信託)となっています。
アドバイス型は無料なので良いのですが、問題は運用一任型です。
ファンドラップ同様、運用一任型のロボアドは、ETFの保有コストに加え、運用資産の年1%前後の手数料も個人投資家が負担します。二重手数料です。
また、プロのアルゴリズムやAIを活用しているからといって儲かるとは限りません。
