地震や豪雨災害などの際、住民が孤立状態に陥りやすい出雲市の島根半島エリアに、災害時に生活用水を確保できる新たな「防災井戸」が整備され、3月16日に記念の式典が行われました。

「防災井戸」が整備されたのは、島根半島に位置する出雲市小伊津町です。
この井戸は、井戸の掘削などを手がける企業で作る「全国さく井協会」の島根県部会が無償で井戸を掘って出雲市に寄贈したもので、市が手押しポンプを設置して整備しました。

小伊津町がある出雲市の島根半島エリアでは、2024年7月に豪雨による県道の崩落で住民が一時孤立状態に陥った苦い経験があり、災害時に生活用水を確保する重要性が改めて認識されていました。

この「防災井戸」は、地下15メートルから水を汲み上げるということで飲むことはできませんが、災害の際の断水時にはトイレや洗濯などに使う貴重な生活用水として活用することができます。

また停電の時でも使えるように、あえて手押し式のポンプが使われています。

全国さく井協会中国支部島根県部会・石倉昭和部会長:
地震の横揺れに井戸という構造物が非常に強いので破損の心配がない。
いろんなところで井戸というものに着目して、防災の一つの要素として認知をしていただけるようになるとうれしい。

「防災井戸」は、2024年の能登半島地震でも教訓のひとつとして挙げられていて、島根半島を抱える出雲市と松江市でも重要性が再認識されています。

出雲市・飯塚市長:
地形の特性などをしっかりと研究しながら、少しずつ取り組みを広げていくような方向に持っていきたい。

さく井協会による「防災井戸」の寄贈は、同じ島根半島の松江市島根町に次いで2例目だということで、地域一体となって半島部の防災力強化に努めたいとしています。

TSKさんいん中央テレビ
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