東日本大震災の発生から15年の11日、福岡でも犠牲者への祈りが捧げられました。
そして被災地との絆は今も続いています。
福岡県の北九州市役所には半旗が掲げられ、発災時刻の午後2時46分に合わせて職員が黙祷しました。
北九州市は「鉄のまち」同士のつながりで岩手県釜石市に職員を派遣し、震災ガレキを受け入れるなどして復旧、復興を支えてきました。
市の危機管理課で防災計画策定などに携わる大山一成担当課長は15年前、派遣第1陣として釜石に入り避難所の運営にあたりました。
◆北九州市 危機管理課 大山一成 防災企画担当課長
「(防災)計画が計画通りに行かないかもしれないということを現実に学んだということがあります。まず被災したときに、行政がすべての現場に駆けつけることは多分不可能だと思います。そのためにも、普段から市民一人ひとりが備えをやっていただく。もし余裕があるのであれば近所の方、地域の方を助けていただければ、救える命は非常に多くなると思います」
そして、福岡市・天神にある東北3県のアンテナショップ「みちのく夢プラザ」でも黙祷が捧げられました。
この店に11日、岩手県から足を運んだのは陸前高田市にある酒蔵「酔仙酒造」の金野連社長です。
酔仙酒造は15年前、建物全てが津波に飲み込まれ全壊し、大切な7人の従業員も犠牲となりました。
◆酔仙酒造(岩手) 金野連 社長
「全部流されてとんでもない状況になって、あぜんとした」
その再起を支えたのが、ここ福岡からの支援でした。
福岡大学附属大濠高校の同窓会が酒蔵に義援金を送ったのです。
酔仙酒造はそのお礼として日本酒を造り、純米生貯蔵酒「千咲里(ちえり)」が完成しました。
この「千咲里」は震災の4年後から福岡限定で販売されています。
◆来店客
「すごく飲みやすかった。今夜飲もうと思って」
◆来店客
「購入で応援になれば」
◆酔仙酒造(岩手) 金野連 社長
「いつ、また災害が起こるかもしれない。もしかすると福岡でも起きるかもしれない。そういうことに対しての恐怖というのを忘れないでほしい」
あの日から15年。
被災地の思いを、遠く離れたここ福岡の地で紡いでいくことが私たちに課せられた使命です。