鹿児島銀行は2月27日の会見で、2026年4月1日付けで郡山明久頭取が退任し、新たな頭取に碇山浩美副頭取が就任すると発表した。郡山頭取の在任期間は2024年4月からわずか2年という異例の短期間での交代となる。

グループ経営への専念が交代の理由

郡山頭取は会見で、2年という短期間での退任について「地域で役に立てる銀行に頭やマインドを切り替えられるかどうか、それを一生懸命議論してきた2年間だった」と振り返った。

交代の主な理由として、鹿児島銀行と熊本の肥後銀行が経営統合して生まれた九州フィナンシャルグループの会長業務に専念することを挙げている。「(九州FGが)設立から10年たって規模も1.5倍以上大きくなるとともに内容も複雑化したり高度化してきた。両方兼務よりも役割を分けた方がより成長できるだろうという判断をした」と説明した。

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九州フィナンシャルグループは設立から10年が経過し、事業規模の拡大とともに業務内容も高度化している。グループ全体の成長戦略を推進するため、頭取職とグループ会長職の兼務から役割を分離する判断に至ったものとみられる。

地元出身の碇山氏が新頭取に

新たに頭取に就任する碇山浩美副頭取は薩摩川内市出身の63歳。1985年に鹿児島銀行に入行し、卸本町支店長や融資部長などの要職を歴任してきた。2024年4月に副頭取に就任したばかりで、今回の昇格は副頭取就任から2年での抜擢となる。

碇山副頭取は新頭取就任への意気込みを「地域の発展なくして当行の発展・存在価値はないと考えているので、その方針は継続して取り組みたい」と語り、地域密着型の経営方針を継承していく考えを示した。

地域金融機関としての使命継続

今回の頭取交代は、九州フィナンシャルグループという広域的な金融グループの運営と、地域に根ざした鹿児島銀行の経営を両立させるための戦略的な役割分担といえる。

鹿児島銀行は県内最大の地方銀行として、地域経済の発展に重要な役割を担っている。碇山新頭取の下で、地域密着型の金融サービスをさらに充実させながら、グループ全体のシナジー効果を発揮していくことが期待される。

新体制は2026年4月1日からスタートし、郡山氏はグループ会長として広域的な戦略立案に、碇山氏は鹿児島銀行頭取として地域に根ざした経営にそれぞれ専念することになる。この役割分担により、地域金融機関としての機能強化とグループ経営の効率化の両立を目指す方針だ。

(動画で見る▶「会長業に専念」鹿児島銀行のトップ交代 郡山頭取が退き副頭取・碇山氏が就任へ)

鹿児島テレビ
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