水俣病はことし、公式確認から70年を迎えます。水俣病の患者や家族に寄り添いながら撮影し、被害を訴え続けた写真家・塩田 武史さんの写真展が熊本大学の五高記念館で開かれています。

写真家の塩田 武史さん。1970年に水俣に移住し、水俣病の患者やその家族とつきあいを重ね、撮影を続けました(※香川県高松市出身 1945~2014年)

それらの写真の展示会が水俣病の公式確認から70年の節目を迎える今年、熊本大学の五高記念館で開かれています。

代表作の一つである、胎児性患者の少年が両手でハトを抱えて笑う姿や、交流が深かった一家の庭先での様子など20点以上が展示されています。

2月8日、妻の弘美さんによるギャラリートークがありました。

【塩田 弘美さんによるギャラリートーク】
「胎児性水俣病患者はお母さんのおなかの中で水銀に冒されました。(上村家は)きょうだい7人いるんですが、智子さんだけが(水俣病の)症状がひどくて、目も見えませんし、話すこともできませんし、座ることもできないし、寝返りもうてません。ご両親は智子さんをとても大切にして、かわいがっていました」

【来場者】
「どういった思いで水俣病患者の方々が過ごしていたのかが伝わってきました」

【来場者】
「水俣というと、こういう感じでイメージを持ってしまうような、そういうふうに思ったんですが、今まで知っていたイメージの外側がさらにこういう形であることを教えてもらった感じがします」

【塩田 弘美さん】
「水俣病の被害で苦しんでいる人たちがまだいることを知ってほしいと思います」

『塩田 武史 写真展 フィルムからひらく、人びとの物語(ストーリーズ)』は、熊本大学五高記念館で2月21日(土)までです。

テレビ熊本
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