南阿蘇鉄道の列車がおととし、約360メートルオーバーランした重大インシデントについて、国交省運輸安全委員会が最終報告です。線路脇の植物が車体の一部に絡まり、運転士が2つのブレーキを使ったものの、減速しなかったとみられ、また、その際に使う保安ブレーキを使っていなかったことが明らかになりました。
この重大インシデントはおととし4月15日、南阿蘇鉄道の一両編成の列車が肥後大津駅を出発。高森駅に向かう途中、停車駅の立野駅で運転士がブレーキを操作したものの減速せず、停止位置から約360メートル先で自然に止まったものです。乗っていた乗客と運転士合わせて15人にけがはありませんでした。
国の運輸安全委員会は事故調査官を現地に派遣し、原因を調べ、19日に報告書を公表しました。
報告書などによりますと、一つ前の瀬田駅から立野駅の間を走行中に、線路脇の植物が車体の一部に絡まり、これが原因で通常のブレーキと非常ブレーキが利かなかった可能性があるということです。
また、2つのブレーキが利かない場合に使う、保安ブレーキを運転士が使っていなかったことが明らかになり、「教育が不十分」と指摘しました。
南阿蘇鉄道は「指摘された内容に対し、一つ一つ確実に取り組み、再発防止に向けて取り組んでいく」とコメントしています。