去年3月に起きた熊本市電同士の追突事故をめぐり、国交省の運輸安全委員会が19日、調査の経過報告を公表しました。運輸安全委員会は車両の速度の問題に加え「レールに付着物があった」などと示しています。

この事故は、去年3月、熊本市中央区で市電同士が追突し、乗客と運転士合わせて15人が重軽傷を負ったものです。

これについて、国土交通省・運輸安全委員会は「事故発生から1年以内に調査を終えることは困難」として、19日に『経過報告』を公表。

判明している事実として、「追突した車両の運転士はブレーキを操作したが、十分に減速せず、先行車両に衝突した」「現場付近のレールに断続的に色の濃い付着物が認められた」などとしました。

この経過報告について、熊本市交通局の井芹 和哉 交通事業管理者は19日、改めて陳謝した上で、次のように述べました。

【井芹 和哉 交通事業管理者】
「運輸安全委員会の報告内容を、今後の報告も含め真摯に受け止めていく所存。局を挙げて全力で安全対策に取り組む」

熊本市交通局は、これまでにも追突した車両が制限速度を超えていたこと、そして、レールに付着した油状の物が事故に関係するという認識を示していました。

運輸安全委員会が指摘した『付着物』について、熊本市交通局は19日、「イチョウの葉の油分のようなものとは違う」とした上で、「事故が発生した際の朝は液体だったが、夕方には固まっていた。その後、毎日点検しているが、確認されていない」と述べました。

運輸安全委員会は事実確認や分析、関係者からの意見聴取などをさらに行う必要があるとして、調査を続ける方針です。

テレビ熊本
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