秋田・大館市で、県産食材をふんだんに使ったチョコレート作りに挑むパティシエがいる。洋菓子店「patisserie Messoner(パティスリー・メッスナー)」の店主・藤田雄佑さん(36)だ。地元の魅力を“味”で伝えようと奮闘する姿を追った。
「うめっすなー」から生まれた店名
大館市桂城にある「patisserie Messoner」。
店名は、「おいしいな」を意味する方言「うめっすなー」がフランス語のように聞こえることから名付けられたという。
ショーケースにはケーキやタルトが並び、地元客を中心に親しまれている。

店を切り盛りする藤田さんは大館市出身。高校卒業後に上京し、東京の製菓学校でお菓子作りの修行をスタート。秋田市や埼玉県の洋菓子店で腕を磨いた。
2020年に地域おこし協力隊としてUターンし、移住希望者のサポートやPR動画の制作、お菓子教室など、多方面で地域に関わってきた。
地元食材を主役にしたチョコレート「AKITA HASHIOKI」
藤田さんが店で特に力を入れているのが、秋田の食材を使ったチョコレートだ。
人気商品の一つ『AKITA HASHIOKI』は、箸置きのような形が特徴。色ごとに異なる県産食材を使い、五城目町のラズベリー、男鹿市の焙煎コーヒー、大館市の枝豆、上小阿仁村のほおずきと、1粒ごとに秋田の風味が広がる。
チョコレート作りはほぼ独学ながら、温度管理や素材を加えるタイミングなど細部に工夫を重ね、より滑らかな食感を追求している。
バレンタインの新作には小坂町産ワイン使用
バレンタイン向けに開発した新作『アムールディアマン』にも、秋田の恵みが詰まっている。
カシスと赤ワインで煮込んだイチジク、ルビーグレープフルーツとロゼワインで煮たレーズンなど、果実のうまみを引き出した2種類のチョコレート。使用するワインは小坂町産で、大人の味わいが楽しめる仕上がりだ。
「地産地消をスイーツで」広がる探求心
藤田さんは、これからも地元食材を積極的に使い、秋田の魅力を県外へ発信していきたいと語る。
藤田雄佑さん:
一つの商品をしっかり作り込んで、外に売り出していく主力商品を開発したい。「おいしい」と言ってもらえるのが一番うれしい。
秋田の食材への探求心は尽きることがない。次にどんなスイーツが生まれるのか、期待が高まる。
(秋田テレビ)
