2月9日、札幌市手稲区で5人が死傷した爆発火災。
4年前に現場でガス管の腐食の兆候があったにもかかわらず修繕を行わなかったことについて、専門家からは疑問の声があがっている。
骨組みが真っ黒に焦げた住宅。
これは爆発の2日後に撮影された現場近くの住宅の映像だ。
とても住めない状況が続いている。

この事故は、2月9日午前5時ごろ、札幌市手稲区西宮の沢の住宅で爆発を伴う火災があり、5人が死傷し、周辺の75棟に被害がでたもの。
17日の会見で、驚くべき事実が明らかになった。

「(穴の)直径は目視で2ミリ程度となります」(北ガスジェネックス 岩城和夫保安サービス本部長)
爆発後、ガス管から穴が見つかった。
さらに4年前の異変を住民は知らされていなかったという。

「爆発事故から1週間が経ちましたが、きのうの会見を受けても、付近の住民の不安は消えません」(東木場緋香記者)
「前代未聞ですよね。住人に伝えないのは論外です」
「兆候が分かっているなら何で対処しなかったんだろうと思う。そこが何かしていればこんなことは起きなかった」(いずれも付近住民)

現場では4年前の点検でガス管の腐食の兆候が確認されていた。
「担当者は緊急性は高くないと判断し処置をしていなかった」(岩城保安サービス本部長)
「(補修の判断に)明確な基準はなく、担当者の知見による」(北ガスジェネックス 梅村卓司社長)

この対応を専門家は…
「危機管理に対する意識というのが非常に低い。危険物を扱う事業所は有事の対応マニュアルを作っておくべき。危険な兆候を発見しても人によって対応が異なるのは好ましくない」(市民防災研究所 坂口隆夫理事)

穴があいたガス管は地上に出ている部分から見つかった。
私たちが普段から気を付けることはできるのか。
「(地上で)部分的に劣化すれば、水や雪が入り腐食することはありえる。使用している側がチェックするのは難しい。4年に1度の点検で専門業者が見つけるのが一番いい」(坂口理事)

北ガスジェネックスは、爆発火災を受けて緊急点検を実施することを明らかにした。
道央圏の今回のガス漏れと同様の設備の住宅約3万7000戸のうち、爆発火災のあった配管と同じ種類のガス管を使用している約8500戸を緊急点検する方針だ。
ほかにも別途問い合わせがあれば、順次対応するとしている。

点検の開始時期はまだ決まっていないものの、対象となる約8500戸の点検には3週間程度を要するとみられている。
日常的に使用するガスを安心して使えるよう、安全対策の徹底が求められる。
