18日から始まった特別国会。衆院選で大勝し”巨大与党”となった自民党と日本維新の会ですが、両党のパワーバランスは国会運営にどのような影響を及ぼすのでしょうか。
衆院選で自民党は圧勝し、単独で3分の2を超える316議席を獲得。連立を組む日本維新の会の36議席をあわせて352議席の”巨大与党”となっています。
高市総理は18日にも第二次高市内閣を発足させ、新年度予算の早期成立を目指します。
この背景にあるのがなんといっても選挙期間中に吹いた「高市旋風」。全国での高市人気により自民党では多くの新人議員が誕生しました。
■“高市チルドレン”66人への研修 過去には苦い経験も
こうした中、自民党では17日、いわゆる“高市チルドレン”66人への研修が行われました。
【自民・鈴木俊一幹事長】「常に謙虚な気持ち。それを決して忘れることのないようにしていただきたい」
自民党にはかつて、こんな新人議員も…
【元衆院議員・杉村太蔵氏(当時)】「文書ナントカ費っていうのがあるんですよ!毎月100万円もらえんの!?って」
2005年“小泉チルドレン”の1人として、衆議院選挙に当選した杉村太蔵氏が失言を繰り返すなど苦い経験も過去にあり、党内の引き締めを図ります。
【自民・斎藤健衆院議員】「今回の当選は、皆さんの努力もありますけれど、高市総理のお力によるところが大きい」
■大阪の自民・衆院議員は1人から7人に
大阪9区から出馬した東田淳平議員も、“高市旋風”の恩恵を受けた一人です。
【自民・東田淳平議員】「高市さんに対する期待の声は選挙期間中も寄せられましたし、そこは今回こうやって当選できた一番の要因だと思ってますね」
大手商社を辞め、2回目の挑戦となった今回の選挙。維新候補と競り合い、小選挙区での当選は叶いませんでしたが、比例復活を果たしました。
全てが初めての経験となる東田議員は研修後、大阪の先輩議員へのあいさつ回りに。
【自民・東田淳平議員】「色々と教えてほしいです」
【自民・渡嘉敷奈緒美議員】「まだ疲れは癒えないでしょう」
【自民・東田淳平議員】「まだ秘書とか決まってないので全く」
前回は、大阪で1人しかいなかった自民党の衆議院議員は、今回の選挙では7人と大幅に増えました。
【自民・東田淳平議員】「自民党に対する風向きがどうなっているかわからない中で、個人として力をつけないといけない」
■与党同士であり敵でもあった関係は今後どうなるのか
今回の衆院選では大阪のすべての選挙区で連立与党である自民と維新の候補者が一切の選挙協力なく全面対決しました。
与党同士であり敵でもあった関係は、今後の国会活動でどうなっていくのでしょうか。
小選挙区で東田議員に打ち勝った維新の萩原佳議員は。
【維新・萩原佳議員】「違いをどう示していくのか難しいなと思いました」
(Q:戦ってきた相手と共にやっていく切り替えは?)
【維新・萩原佳議員】「選挙区の話と国会運営の話は違うものだと思っているので、そこは切り替えてやっていくべきかなと思っています」
■唯一維新から議席を奪還した谷川とむ議員は高市総理らに「とむかつソース」を配る
また大阪19区では、逆に自民党の谷川とむ議員が、維新の伊東議員に勝利。700票あまりの僅差で、大阪府内で唯一、維新から議席を奪還しました。
【自民・谷川とむ議員】「本当に一言でいうと感謝の選挙。非常に厳しい選挙、大阪はまだまだ維新さんが強いのでそれでも唯一小選挙区で勝たせていただいたのは本当に多くの皆様に応援していただいたおかげ」
1年4カ月ぶりに国会議員に返り咲いた谷川議員。17日、議員会館に入ると特製の「とむかつソース」なるものを用意。
真っ先に挨拶へ向かった先は…
【自民・谷川とむ議員】「本当にありがとうございました」
かねてから姉のように慕い、今回の選挙でもその親交の深さを全面に押し出してきた高市総理の部屋です。
【自民・谷川とむ議員】「お守りもずっとここに。とむかつソースもまた改めて。ハンドクリームを総理にお渡しいただければ」
■戦う相手から協力する仲間へ 複雑な心持ちでの船出
小選挙区で谷川議員に敗れた伊東議員は比例で復活し、これまでの戦う相手から協力する仲間へと変わります。
【維新・伊東信久議員】「選挙中から選挙前もお話してたんですけど、じっくり泉州地区のために腹を割っていろいろ相談しましょうという話は、私は一応(当選した)期数が上で年上なので、お声がけはさせていただきました」
一方、ずっと19区で与党側にいた谷川議員は、今後、地元からの陳情に対応するにあたって…
【自民・谷川とむ議員】「やっぱりずっとそこ(選挙区)で活動している私のほうがこと細かく分かっているつもりなので。こっちが頼むことが維新さんにあるかというと国ではあまりないんですよね。
直接総理とも官房長官とも話せますし、各大臣とも直接電話でやりとりできますし。大阪府が動いていただくような案件があればこちらからその時はお願いするかもしれない」
激戦を経て今度は連立与党の「同志」として共に政権に関わることになる自民と維新の議員たち。
■「高市政権のもとで、国民の皆さんに約束したことを実行する」維新・吉村代表
複雑な心持ちでの船出となりましたが、維新の吉村代表は。
【維新・吉村洋文代表】「選挙はもう終わりましたのでこれからはその政策を実行するという観点から実施そして当然連携をして政策を実行していくと。高市政権のもとで、国民の皆さんに約束したことを実行する、そこにまい進していきたい」
果たして第二次高市内閣は国民にどのような成果を見せてくれるのでしょうか。
(関西テレビ「newsランナー」 2026年2月18日放送)