中国では旧正月にともなう春節の大型連休が始まっています。しかし、日中関係の緊張を背景に中国政府が日本への渡航自粛を呼びかけていて大分県内の観光地にも影響が出ているのか取材しました。
◆TOS田辺智彦記者
「春節に合わせた大型連休を迎え湯布院の湯の坪街道はご覧の通りにぎわっている。ただ、店の人からは中国からの観光客は減ったという声も聞かれる」
由布市湯布院町の湯の坪街道です。
平日の17日も、家族連れなど多くの観光客が行き交っていました。
中国による日本への渡航自粛要請についてこちらのドライフルーツ専門店は…
◆阿部甘商店 阿部和彦専務
「ほとんど中国の人は来ていない感じを受ける。(影響は)大きい」
こちらの店では2025年の春節の時期は客の3割ほどが中国からの観光客でしたがことしは大幅に減っているということです。
県によりますと、1月県内に宿泊した中国人観光客は3000人余りで、2025年と比べておよそ7割減っています。県では中国政府の渡航自粛の影響があるとみています。
一方、湯の坪街道の近くにあるこちらの宿泊施設では平日は宿泊客の8割ほどが外国人だということですが…
◆榎屋旅館 角野純也さん
「中国の方はもとから、去年から そんなに来ていなかった」
こちらでは中国からの宿泊客は年間通して1割ほどで大きな影響は出ていないということです。
春節での中国人観光客の動きが注目される中、日本への渡航自粛の呼びかけは中国企業にも影響が及んでいるようです。
◆新広実業 大分事務所常文静さん
「いつもこの時期になると次年度の企業向けの(ツアーの )動きはどんどん入ってくるが、 ことしはやや少ない。企業とし ての動きにくさがある」
こちらの旅行会社では中国企業向けのツアーを手掛けていて県内で日本の文化や食、教育現場などに触れる機会を提供しています。毎月2回ほどツアーを実施していますが2025年12月はゼロ、2026年に入っても動きが鈍いということです。
そのため3月からは観光客を含めて個人や少人数の団体に向けたオーダーメイドの旅行プランを売り出すということです。
◆新広実業 大分事務所常文静さん
「観光ツアーはもしかしたら減っ ていく傾向があると思う。ただ、 企業側はこれからでも伸びると思う。日本好きの客のニーズに合わせ るような商品はまだまだ少ない と思ってそういう部分で深掘り をして商品開発をして提案でき たら」
日本の地方にとっても重要な中国の観光客やビジネス客。
渡航自粛の影響は春節の後も続くのでしょうか。