福井・鯖江市の西山動物園に、宮城の動物園から雌のレッサーパンダが新たに仲間入りした。公開初日には大勢のレッサーパンダファンが詰めかけ、さっそく園の人気者に。さらにその翌日には“夫”との同居をスタートさせ、ベビー誕生が期待が高まっている。
活発で毛色が美しいアケビちゃん
宮城・仙台市の八木山動物園からやってきたのは、5歳の雌のレッサーパンダ「アケビ」ちゃん。西山動物園にいる7歳の雄「かんた」の繁殖ペア候補として1月28日にやってきた。
アケビちゃんのチャームポイントは、他のレッサーパンダと比べて毛の色が濃いこと。とても活発な性格で、食べることが大好きだという。
2月7日の一般公開には、県内外から多くの観客が詰めかけ、すでに人気者の風格を漂わせていた。
園からは歓迎のランチプレートをプレゼント。山盛りのリンゴやニンジンを夢中で頬張る姿に、ファンたちは「お上品な顔つき!目がクリクリしている」などと歓声を上げ、写真や動画におさめていた。
「西山動物園のアイドルとして活躍してほしい」「カップリングするので、うまくいってほしい」とエールを送るファンもいた。
西山動物園でのレッサーパンダの歴史
いまや眼鏡と並び、鯖江のシンボルともなっているレッサーパンダ。そもそもの始まりは、西山動物園が開園した1985年にまでさかのぼる。
当時、鯖江市長だった山本治さんが市と交流があった中国に働き掛け、動物園の目玉として招き入れた。
開園と同時に3頭のレッサーパンダがお披露目されると、その姿を一目見ようと年間24万人以上の来園者でにぎわった。
国内有数の繁殖実績を誇る園に
以来、これまでに西山動物園で生まれ育ったレッサーパンダは49頭。他の園からの
受け入れを含めると飼育数は68頭にのぼり、いまや全国でも有数の繁殖実績を誇る動物園だ。
飼育員の大出章平さんは「西山動物園でレッサーパンダが元気に繁殖して、命のバトンをつないでいけるように、まずは飼育環境をしっかりと整えて、今いるレッサーパンダたちが快適に過ごせる環境作りに努めたい」と話す。
今回新たに「アケビ」が加わり、西山動物園が現在飼育するレッサーパンダは雄4頭、雌5頭の合せて9頭になった。
パンダなき今…
ちなみにレッサーパンダは日本の各動物園所有になっているため、中国には返還されない。ジャイアントパンダなき今、日本の“パンダ界”の主役に躍り出たレッサーパンダ。
飼育員によると、繁殖ペアのかんたの相性は良さそうということで、アケビの一般公開日の翌日にはさっそく同居を始めた。新たなベビー誕生となるか―
レッサーパンダ人気とさらなる西山動物園の魅力発信に期待がかかる。