富山県内で暮らす外国人は2万3785人と県内人口のおよそ2.4%を占め、3年連続で過去最多を更新している。この10年で外国人居住者数は2倍近くに増加し、多様な文化的背景を持つ人々が富山の地で生活を営んでいる。
母国を離れ、富山に根を下ろした人たちはどんな思いで、どんな暮らしをしているのか。3回シリーズでお伝えする。

富山での自立した生活と夢への挑戦

初回は、富山で自立した生活を送りながら、人生を切り拓こうと奮闘するネパール出身の19歳、日本語学校に通う学生のルール・カマルさんを紹介する。

カマルさんは2年前にネパールから富山にやってきた。彼が通う富山国際学院はネパールに提携校があり、学生の9割がネパールからの留学生だという。


「日本語難しいですね」
日本語学習の中で最も苦労しているのは何かと尋ねると、カマルさんは即座に答えた。

「一番難しいのは漢字、全然書けないから。日本語をもっと頑張って日本の会社で就職しようと思って」

仲間との共同生活で支える日々

カマルさんの生活拠点は同級生3人で暮らす6畳二間のアパートだ。
「ここは飯食う所、中はベッドがある」

部屋を案内してくれるカマルさん。家賃について尋ねると「1人なら3万ぐらい。3人住んでいるので、1人1万2500円」と答えた。
生活費を抑えるための工夫だ。この春、大阪の専門学校に進学予定のカマルさんだが、これまでもこれからも親からの仕送りはない。学費は自分のアルバイト代で支払っている。
「学費は自分で払っています。日本語学校は全部払いました、専門学校はまだ。めちゃめちゃ大変ですよ」
取材中、ルームメイトの一人がアルバイトから帰宅した。3人は同じ飲食店でアルバイトをしている。

「今日は来店いただきましてありがとうございます」と接客の練習するカマルさん。
異国の地での文化と生活
ベッドが3つ並ぶ寝室を見せてもらうと、障子が破れたままになっていた。21歳のルームメイト、プラディップさんは説明してくれる。

「毎朝、景色を見るために(、障子に穴をあけたまま)。ネパールの国旗、国にとって大切、国から離れてきて、これで国を思い出す」
壁にはネパールの国旗が飾られていた。故郷を離れた若者たちの心の支えとなっているようだ。
カマルさんが日本で働きたい理由を尋ねると、経済的な理由を挙げた。

「日本の給料、高い。ネパールは1日働いて1500円ぐらい。日本の時給です」
故郷の味を守る食生活

ネパールも主食は日本と同じくお米だ。アパートではアルバイトが休みの人が食事当番となり、3人の食事を準備する。彼らは外食をほとんどしない。宗教上の理由があるためだ。
「私は牛肉ダメ、食べないので。(外食のメニューは)どんな肉が入っているか分からなくてすごく困った」

テーブルはなく、床に座って食事をする彼らのスタイル。カマルさんが作った料理を見せてくれた。
「ダルです。日本の味噌スープといっしょ、鶏肉、ククラコマス」

夢に向かって前進する19歳
学校の縁で富山を訪れ、仲間と共同生活を送るカマルさん。厳しい環境の中でも、前向きに生活している。

「住むのはいいね、バイトをやって、勉強して、生活もしているので」
生活費を稼ぎながら日本企業への就職という夢に向かって自立した生活を送る19歳の姿があった。
次回は、技能実習生として来日したベトナム出身の女性を紹介する。
(富山テレビ放送)
