お茶の入れ方は十人十色。

同じ茶葉を使っても、水の温度や茶葉の量、抽出時間によって味は別物になる。

大妻女子大学名誉教授で「お茶博士」としても著名な大森正司さんに、科学的な分析結果に基づいた“おいしいお茶”の入れ方を教えてもらう。

“おいしい”の正体を分析

日本人にとって最も身近な「お茶」といえば、やはり「緑茶」ではないでしょうか。

「緑茶」には製造工程の違いなどによって「玉露」や「番茶」、「抹茶」などさまざまな種類があります。その中で特に親しまれているのが、生産量と消費量が最も多い「煎茶」です。

単に「お茶」や「緑茶」といった場合、大抵は「煎茶」を意味します。

日本人にとってなじみ深い煎茶(画像はイメージ)
日本人にとってなじみ深い煎茶(画像はイメージ)
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コンビニや自動販売機などで手軽に購入できるペットボトル入りの緑茶も、「煎茶」をベースにしたものがほとんど。日常的に飲んでいる人も多いでしょう。

最近では飲料メーカーさんが非常によく研究されていて、ペットボトル入りの煎茶もとてもおいしい。けれど、個人的にはやはり茶葉を買って自分で入れた煎茶の方が、よりおいしいと感じています。

実は、一昔前までこの“おいしい”という感覚は主観的なもので、人によって異なると考えられていました。

しかし、約15年前に「味覚センサー」が開発されて、多くの人が“おいしい”と感じるお茶の特徴を科学的に分析できるようになったのです。

そこで、今回はその分析結果を基にした“おいしい煎茶”の入れ方をお伝えしたいと思います。

“うま味”のもとは「アミノ酸」

煎茶の“味”を左右する成分は主に3つあります。