8日行われた大阪出直しダブル選挙は、衆院選と合わせて史上初の“トリプル選”となった。
日本維新の会が掲げる看板政策「大阪都構想」への民意を問うために実施されたこの選挙は、異例づくしの展開を見せることになった。
■「歓声」と「嘘つき」の怒号が飛び交う演説会場
選挙戦最終日の演説会場では、支持者の歓声と抗議する人々の怒号が入り混じる異様な光景が広がった。
会場を埋め尽くす聴衆の一方で、周辺にはバリケードが張り巡らされ、その外では維新を批判する抗議活動が行われていた。
吉原キャスター:演説会場を取り囲んでバリケードが張られているんですが、そのバリケードの周りに維新を批判する抗議活動を行っている集団が、ずらーと周りを取り囲んでいるという状況。
支持者と抗議者が入り混じる中、それぞれが異なる思いを抱いていることが浮き彫りになった。
支持者からは「頑張ってはるんで、吉村さん大阪を変えてくれると思います」という期待の声が聞かれる一方で、反対派からは「1年3カ月後には、また市長、知事選がある無駄使い。こんな無駄使いはない。僕らは求めていない」という批判の声が上がった。

■午前5時まで続いた異例の開票作業
“トリプル選”となったため、開票作業は深夜まで続いた。午前2時の時点でも作業は継続され、職員たちは疲労の表情を見せていた。
結局、すべての開票作業が終了したのは午前5時前という異例の長丁場となったのだ。
結果は知事選、市長選ともに維新の圧勝となった。
果たして「民意を問えた」と言えるのだろうか。
1度目の「大阪都構想」の住民投票が否決となって、政界を引退した橋下徹さんは「大阪府知事選で300万票以上、大阪市長選で80万票以上、これ以上の票を取れる候補者いるのか?いないと思いますよ。これで民意を得ていないってなったら、何万票取らないといけないのか」とコメントした。

■「1割超」の無効票が示す複雑な民意
しかし、今回の選挙には気になるデータも浮上した。
白票など無効票の割合が知事選、市長選ともに1割以上となり、前回より大幅に増加したのだ。
さらに、維新以外の主要政党が候補者の擁立を見送ったため、選挙戦を通じた都構想の議論は深まることがなかった。
自民党大阪市議団 森山禎久幹事長:選択の余地が無かったと思うんですよ。これで民意を得たということには全くならないんじゃないか。
公明党大阪府本部 石川博崇代表:大阪市民の皆様の民意を住民投票という形で受けて、2度否決されております。もう民意は示されている。

■賛否が分かれる市民の声
投票を終えた市民からは様々な声が聞かれた。
賛成派:大賛成。大阪は絶対、維新だと思います。二重…(二重行政?)そうそう、1つにしてほしい。
「都構想」に反対:最初は賛成やったんですけど、でも、もうしないと民意でなってるのに、今回まだこれを言ってることに反対。他に入れる人いない。棄権も嫌なので(白票にした)。
今回の「出直しダブル選」で真の民意を問うことができたのかについては、議論が分かれるところだ。
(関西テレビ「newsランナー」2026年2月9日放送)

