「全国旅行支援」が10月11日から始まり、観光地の宿泊施設には問い合わせが相次いでいる。既に売り切れが続出し、予約受付を停止した県もある。販売再開の可能性が高いと話す航空・旅行アナリストの鳥海高太朗さんに話を伺い、全国旅行支援で「知っておきたい5つのコト」をまとめた。

旅行サイトでは売り切れ続出も… 専門家「販売再開の可能性が高い」

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10月11日から始まった全国旅行支援では、13日午後2時半時点で、ある旅行サイトでは、岩手・神奈川・長崎など12の自治体で予約停止。別のサイトでは18の自治体が予約できない状況になっていた。

鳥海高太朗さん:
配分の時に金額が少なかったということで予約に追い付いていない。そういった部分で売り切れてしまっているという状況があります

全国旅行支援は、国が約5600億円の予算を都道府県に配り、各都道府県が旅行会社や宿泊施設に補助金を振り分けている。事業の主体は各都道府県だ。

そのため、補助金の振り分け方など自治体によって対応にバラつきがあり、予算の上限に達した所から売り切れが続出したという。

ただ鳥海さんは、新たに予算を振り分けるなどして、販売を再開する可能性が高いと話す。松野博一官房長官も12日、追加予算を検討すると表明している。

事前予約は“あとから割引” 手続きが必要なので注意!

全国旅行支援のスタート前に予約をした場合、割引対象であれば適用される場合があるが、手続きが必要だ。

割引対象となっていても、ある旅行サイトの場合では「全国旅行支援を利用するかどうか」の確認メールが来て、それを承認することで初めて適用になる。自動的に割引は適用されない。

予約サイトのマイページに通知が来ている場合もあるので、まずは予約内容を確認することが必要だ。

ただ、事業者によっては適用が出来ない場合や、予約の取り直しが必要となる可能性もあるという。

「高いと思ったら予約しない」“便乗値上げ”には冷静に

ある旅行代理店によると、沖縄のとある宿泊施設では、以前は3泊で4万円だったのが、5万円以上になっていたという。

価格の高騰は予想されていたが、この機に便乗した極端な値上げには注意が必要だ。

鳥海高太朗さん:
一部の県においては、全国旅行支援によって法外な値段の値上げをした宿泊施設に対して、補助対象外とするということも検討はされています。ものすごい高い場合には無理して予約をしないで、自分の予算にあった宿を選んでいくというのが適当になると思います

鳥海さんは「高いと思ったら予約しないこと。そうすれば宿も客が入らず、いずれ適正価格に戻る」と話している。

“オーダーメード旅行”で個人旅行でも全国旅行支援の対象に

パックツアーは売り切れが続出している。個人旅行だと宿選びが大変であるほか、交通費の3000円補助は適用されない。

鳥海さんは「オーダーメード旅行」もオススメだと言う。問い合わせが相次いでいる名古屋の会社を取材した。

名古屋市東区にある「ハウインターナショナル」。目的地から移動手段まで希望に沿った旅行プランをつくる、いわば「オーダーメード型旅行代理店」だ。

ハウインターナショナルの堀川社長:
「全国旅行支援は使えますか?」と11日以降、いろんな形で問い合わせが増えています

全国旅行支援に関連する相談が相次ぎ、問い合わせ件数は通常の5割増しだと言う。

堀川社長:
(Q.どんな相談がある?)名古屋起点で大阪まで行って、フェリーに乗って九州へ行って、ぐるりと回ってまた陸路で帰ってくるというパターンで組んだのもあります

また、九州旅行を計画している男性からは、熊本県阿蘇市で乗馬を体験し、宮崎県の高千穂峡を観光したいという、県をまたいだ要望もあったという。メールやLINEで相談でき、来店する手間もかからない。

個人旅行ではあるが、旅行代理店による「ツアー商品」になるため、全国旅行支援の対象になり、交通費の補助も出る。

堀川社長:
ここへ投げておけばなんとかなるだろうというのがウチの特徴かなと。それで作ってあげている

全国旅行支援と合わせて利用したい!人気旅行先の“自治体独自割引”

新型コロナ観光復興支援策の一つとして、多くの自治体が独自の「旅行・宿泊割引キャンペーン」を実施している。鳥海さんは、全国旅行支援だけでなく、目的地の割引もチェックしておくことを勧めている。

大阪府は「プレミアム食事券」といって、1万円で1万3000円分の食事券を購入できる。また、自治体の割引ではないが、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンでは、ワクチン3回接種証明または陰性証明の提示で、チケットが通常の20%オフになるイベント割もある。

京都市では10月の日曜日が狙い目。市内の対象施設に宿泊すれば、3000円分の電子クーポンがもらえる。(※先着3万人)全国旅行支援では日曜の宿泊は「平日扱い」なので、合わせて6000円分おトクになる。

鳥海さんが一番勧めるのが高知県。県内に宿泊すれば交通費が最大5000円キャッシュバックされる。公共交通機関だけでなく車の高速料金も対象で、旅行の後に必要書類を送るだけでキャッシュバックが受けられる。

(東海テレビ)

記事 2446 東海テレビ

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