米粉はスーパーで購入した“料理にもお菓子にも幅広く使える”ものを使用した。

【レシピの材料/18cmの型1本分】
米粉…100g
ベーキングパウダー…5g
卵…2個
砂糖…60g
米油…60g

米油をさらに10g加えたバージョンも作製(編集部撮影)
米油をさらに10g加えたバージョンも作製(編集部撮影)

「油を増やしたもの」には、米油を10g追加。どちらも生地を混ぜ終えて型に流し込んだらすぐ、170℃に予熱したオーブンで30分焼いた。

レシピ通りに作ったもの(編集部撮影)
レシピ通りに作ったもの(編集部撮影)

結果は、膨らみや断面の違いはほとんどわからなかった。

油を増やしたもの(編集部撮影)
油を増やしたもの(編集部撮影)

しかし、実食してみると明らかに食感と味に違いがあった。

まず「レシピ通りに作ったもの」は、表面はサクッとしていて歯切れがよく、「油を増やしたもの」に比べて軽い食感だった。

「油を増やしたもの」(奥)のほうがよりしっとりしていた(編集部撮影)
「油を増やしたもの」(奥)のほうがよりしっとりしていた(編集部撮影)

そして「油を増やしたもの」は、「レシピ通りに作ったもの」に比べてしっとりとした食感だった。さらに、砂糖の量は一緒なのになぜかより甘く感じた。

どちらがおいしいと感じるかは好みもあるが、「しっとり感」という点では「油を増やしたもの」に軍配が上がった。

相性のいい素材

この他に、油分を含んだ素材や粘性のある素材と組み合わせることでもしっとり感がアップするという。アーモンドプードル、きな粉、バナナ、カボチャ、メープルシロップ、ヨーグルトもおすすめとのこと。

米粉の特性を知って使いこなすことができれば、どんなレシピでもおいしく作れそうだ。ほんのり甘く、ふわふわもちもちが魅力の米粉スイーツ。試してみてはいかがだろうか。

(中村りえさんに教わる米粉の特性や上手な使い方はこちら

中村りえ
米粉料理家・管理栄養士。食品メーカーで商品開発、健保組合でセミナーの企画や広報に携わり、独立。レシピ開発、コラム執筆、メディア出演など幅広く活動中。家族のアレルギーをきっかけに米粉に出会い、おいしさに魅了される。米食の素晴らしさを伝えるべく米粉や米食レシピを発信する。著書『まいにち食べたい 体にやさしいお菓子』『米粉のおやつとおかず』(宝島社)

プライムオンライン特集班
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