牛舎建設をめぐる訴訟で、阿蘇市が敗訴して支払った損害賠償金について、当時の佐藤義興市長に8300万円あまりの支払いを命じる判決が先月、確定しました。これを受け、阿蘇市は、3月20日までに遅延損害金を合わせて9500万円あまりを支払うよう佐藤前市長に3日、請求しました。
市は期限までに支払いがなければ提訴する方針です。
この裁判は、農事組合法人の牛舎建設をめぐり国からの補助金の交付を取り消した阿蘇市がその後の訴訟で敗訴し損害賠償金の支払いを命じられたことについて、住民団体が当時の佐藤 義興市長に賠償金を支払わせるよう市に求めたものです。
一審の熊本地裁は、阿蘇市がこれまでに支払った賠償金などのうち、8300万円あまりを佐藤前市長に請求するよう市に命じ、二審の福岡高裁もこれを支持する判決を言い渡していました。
一方、被告の補助参加人である前市長はこれを不服として最高裁に上告しましたが、先月16日付で棄却され、判決が確定しました。
これを受け、阿蘇市は地方自治法に基づき、佐藤前市長に遅延損害金をあわせた9500万円あまりの支払いを求める方針を決め3日、請求しました。
松嶋 和子市長は「全額を請求するのが筋と判断し、粛々と対応する」としています。
法律に基づき定められた期限の3月20日までに支払われなかった場合、市は佐藤前市長に対し、損害賠償を求め、提訴する方針です。
佐藤前市長の代理人弁護士はTKUの取材に、「今後、本人と対応を協議する」とコメントしています。