【前田美沙希 記者】
「不当決定、死刑執行後の再審という国内初の決定は出ませんでした」
【尾谷 いずみ キャスター】
「憲法的再審事由認めずという結果になったようです。活動を続けてきた方々からは落胆の声が上がりました。不当決定です」
28日午後2時すぎ、裁判所から出てきた弁護団が掲げたのは「不当決定」「憲法的再審事由を認めず」…。熊本地裁の中田 幹人 裁判長は「確定判決の審理手続きに憲法違反やその疑いがあるが、憲法の規定に適合した公開の法廷で審理を行ったとしても証拠関係に変動はないため、確定判決について重大な事実誤認をきたすとは認められない」などと指摘。遺族らの再審請求を退けました。
菊池事件の再審請求が退けられたのはこれで4回目となります。
【国立療養所菊池恵楓園入所者自治会 太田 明 会長代行】
「厳しいな、厳しいな、不当判決、全然違う、不当判決」
再審無罪を勝ち取るべく闘い続けてきた関係者は怒りと悲しみをあらわにしました。
【ハンセン病違憲国賠請求訴訟 全国原告団協議会 竪山 勲 会長】
「我が国の司法は死んでいます。司法の責任は全くとらない、ろくに。法の番人が法律を守らない。そんなバカな話がどこにあるか。徹底的に抗議する。許せません、こんなことは。こんなことで人の命が殺されていいのか」
【菊池事件再審弁護団 徳田 靖之 共同代表】
「自らが憲法違反を犯して憲法違反を認めておいて裁判のやり直しをしない。日本の裁判所は裁判所たりうるのか。不当な決定を覆すために命を懸けて闘う。申し訳ありませんでした」
1962年・昭和37年、3度目の再審請求が棄却された翌日に死刑が執行されたこの事件について「戦後最悪の冤罪事件」と話していた太田さんも…。
【国立療養所菊池恵楓園入所者自治会 太田 明 会長代行】
「長いトンネルの先にかすかな光が見えたと思っていたが、それは〈幻〉だった。裁判長の歴史的な英断に期待していたが大きな期待外れだった。男性は4度、死刑宣告を受けたと同じ」
(志村さんには?)
「再審開始決定したらすぐ報告したいが、内容をよく検討してかみ砕いて報告しないと志村は納得しないでしょ。まあ納得はできないけど俺が納得しないと志村もできないと思う」