熊本地震からの復旧工事が続く熊本城です。2025年12月、石垣の解体作業中に
栗石の崩落が起きた宇土櫓でさらなる崩落を防ぐためのモルタルの吹き付けが26日始まりました。
2025年12月4日、宇土櫓続櫓下にある石垣を解体する工事を行っていたところ、栗石の表層の一部が幅6メートル、高さ10メートルにわたって崩れ、作業員にけがはなかったものの、その後、解体作業を中断していました。
崩落の原因については、作業員への聞き取りや現地調査などから、クレーンのフックが栗石に接触したことや、45度に設定されていた傾斜がきつかったことが挙げられるということです。
【郡司琢哉キャスター】
「崩落が起きた斜面にモルタルを吹き付ける作業が今日から始まりました。高所作業車に乗った2人がホースを持ち、栗石部分にモルタルを吹き付けています」
熊本城総合事務所では、栗石斜面のさらなる崩落を防ぐためモルタルを吹き付けることを決め、26日から3週間ほどかけて工事を行います。
モルタルは水とセメントなどを混ぜ合わせたもので、熊本地震以降、城内でもいたる所で施工されています。
今後、専門家を交えた委員会の中で復旧方法を決定し、中断している続櫓下の石垣解体の作業は2026年度の後半に再開する予定。
2028年度の積み直し完了や2032年度の宇土櫓復旧完了などの工期への影響は
ないとしています。
【熊本城総合事務所 上村 祐一 課長】
「私たちとしては復旧工事のスピードを緩めることなく進めることが大事。そこには文化財の保護と安全面を配慮する必要があるので、特に今回のことを教訓に作業を進めていきたい」